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ヨットクラブ対抗、NYYCインビテーショナルカップ開催

 9月14〜19日まで、米ロードアイランド州ニューポートで「ニューヨークヨットクラブ・インビテーショナルカップ」が開催されました。(BHM編集部)

9カ国19ヨットクラブで開催された2021年ニューヨークヨットクラブ・インビテーショナルカップ

 2年に一度開催されるこの大会は、ニューヨークヨットクラブがホストを務めるヨットクラブ対抗キールボートレースです。今年はアメリカ、イギリス、アイルランド、カナダ、スウェーデン、フィンランド、アルゼンチン、イタリア、バミューダから9カ国/19クラブを集めておこなわれました。

 2009年に始まり今年で7回目の開催となるインビテーショナルカップは、アマチュアセーラーに限定されるヨットレースです。もともとニューヨークヨットクラブは、プロ化、商業化に進んでしまったアメリカズカップに異論を唱えていて、ヨットレースの原点に戻ろうという流れからインビテーショナルカップが作られました。

 これまで日本はJSAF日本セーリング連盟チームとして過去6大会に参加してきましたが(最高順位は2009年大会の3位)、今回は新型コロナウィルスの影響で出場を断念しました。

 採用されるボートは第6回大会から採用されるマーク・ミルズ設計のIC37で、全艇が同じ条件のチャーター艇で戦います。セールに関しても使用時間を共通にする徹底ぶりで、事情があってニューセールが用意される場合は大会前にセールの劣化を同等にするため、一番古いセールと同じ時間セーリングします。

 今年のインビテーショナルカップは、5日間で12レースおこなわれサザンヨットクラブ(米ニューオリンズ)が2度目の優勝を飾りました。大会はインビテーショナル/招待制のため、次回大会で日本が出場できるかわかりませんが、日本のアマチュアセーラーが世界の舞台で活躍することを楽しみにしています。

2021年ニューヨークヨットクラブ・インビテーショナルカップ成績
2017年に続き2度目の優勝を飾ったサザンヨットクラブ。アマチュアとはいえ、スキッパーのジョン・ラヴェルは2004年アテネ五輪のトーネード級 銀メダリストです
開催場所はニューポートにあるニューヨークヨットクラブ・ハーバーコート。コモドア(ヨットクラブ会長)が訪れると到着を知らせる大砲(空砲)が打たれます。また、国旗の掲揚・降納時には全員が作業を止める慣例があります
アメリカからは国内予選を通過した7チームが出場しました
本部船の運営陣はブレザーを着用します。伝統と威厳を大切にするニューヨークヨットクラブらしい場面です
オリンピックのように国旗が描かれたスピネーカー。黄色は前日のトップ艇です
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