8月3日、東京2020セーリング競技10日目。江の島は、夏らしい空が広がりました。風は弱めですが、朝から南風が吹いていて、風速が徐々に上がり、安定して吹くことが予報されています。大会10日目は、前日できなかった49er、FXに加えて、フィン、ナクラ17の決勝メダルレース。そして、470級男女の予選レースがおこなわれました。

　470級男子の岡田・外薗組は、苦しい戦いを強いられる１日になりました。第10レースでは、スタートこそまずまずでしたが、風の振れをうまくとらえられません。

　第１マークを17位で回航し、新しい風を狙って右海面へジャイブ。しかし、船足が伸びていないことからすぐさまジャイブ。次のアップウインドでも、左振れを予想して左海面へ向かいますが、満足の振れは入らず、近くの船に乱れた風を受けて、失速してしまいました。

　思った通りのコースがひけない苦しさを感じるレース展開で、13位フィニッシュ。大会10日目を終えて、日本は８位へ順位を下げてしまいました。

　470級女子の吉田・吉岡組も、上位との差を詰めることができませんでした。自分たちが信じる正しいコースを選んで走りますが、先行する上位艇との差を縮めることができない、という感じで、7位・8位で予選最終日を終えました。

　11日東京2020セーリング最終日は、男女とも決勝メダルレースへ進出します。上位との得点差からメダル獲得はむずかしいかもしれませんが、勝負は最後まで分かりません。ひとつでも順位をあげる、吉田 愛／吉岡美帆、岡田奎樹／外薗潤平らしい戦いに期待したいと思います。

◎470級男子 TOP10 成績
1 AUS Mathew Belcher / Will Ryan 21p ※金メダル確実
2 SWE Anton Dahlberg / Fredrik Bergstrom 41p
3 ESP Jordi Xammar / Nicolas Rodriguez Garcia-Paz 45p
4 NZL Paul Snow-Hansen / Dan Willcox 42p
5 GBR Luke Patience / Chris Grube 54p
6 GRE Panagiotis Mantis / Pavlos Kagialis 66p
7 ITA Giacomo Ferrari / Giulio Calabro 67p
8 JPN 岡田奎樹／外薗潤平 70p
9 TUR Deniz Cinar / Ates Cinar 73p
10 USA Stuart McNay / David Hughes 78p

◎470級女子 TOP10 成績
1 GBR Hannah Mills / Eilidh McIntyre 28p
2 FRA Camille Lecointre / Aloise Retornaz 42p
3 POL Agnieszka Skrzypulec / Jolanta Ogar 45p
4 SLO Tina Mrak / Veronika Macarol 55p
5 BRA Fernanda Oliveira / Ana Barbachan 62p
6 SUI Linda Fahrni / Maja Siegenthaler 62p
7 JPN 吉田 愛／吉岡美帆 63p
8 GER Luise Wanser / Anastasiya Winkel 73p
9 NED Afrodite Zegers / Lobke Berkhout 73p
10 ISR Noya Bar Am / Shahar Tibi 74p

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