49er高橋・小泉組、惜しくも五輪メダルレース出場を逃す
7月31日、東京2020セーリング競技7日目は、朝からレースをするには風が弱く、陸上風待ちから始まりました。本日はRS:X級のメダルレースの他、49er級、49erFX級、ナクラ17級、フィン級の予選がおこなわれます。(BHM編集部)
その後、風が北から南にまわりだしましたが、なかなか安定してくれません。約1時間の風待ち後、そよそよと吹き出してきた南風で出艇。スケジュールの遅延が気になりながらも、弱めの風で静かにレースが始まりました。
本日、好レースを見せてくれたのは、49er級男子の高橋レオ/小泉維吹です。第10レースで1上マークをトップ回航、フィニッシュ8位、第11レースでもスタートも良く、世界のトップセーラーに先行して上マークへ向かいます。
有利海面の選択が難しく、混戦の中、一進一退が続きます。観戦していると、風速の違いはトラピーズの出方で分かりますが、ブローととともにシフトが入るため、一気に前に出ることもあります。
高橋/小泉は、再び風を掴んで3位でフィニッシュしました。ここで、メダルレース圏内の10位と1点差まで詰めましたが、最終レースで16位となり、本当に惜しくも決勝メダルレース進出を逃してしまいました。
「最初の2つのレースは楽しかったです。これだけレベルが高く、素晴らしいセーラーがいるフリートで戦うとぐちゃぐちゃの混戦になります。最終レースは、いいレースをして、できるだけいい成績をとろうという考えでした。ニュージーランドにいる父が日本で見ているかのようなメッセージを携帯へ送ってきます。来ていないんですけど。オリンピックまで、多くの方にお世話になりました。本当にありがとうございました」(高橋レオ)
また、フィン級の瀬川和正は、はじめての国際大会=オリンピックのヨットレースを楽しんでいる印象です。軽風ではスピード差よりも、スタートとタクティクスが重要になります。
瀬川はもうちょっとがんばれば、世界と戦える、という感触を持っているようで「「ヨットレースの基本を再確認して最終レースへ挑みたい」と話していました。
49erFX級女子の山崎アンナ/髙野芹奈は、第10レースで4位を取り、総合18位の結果でしたが、よいレースができたようです。
「今日は4日間の中で1番良いパフォーマンスで走れました、前を走る瞬間も多く、レースを楽しむことができました。でも、良い場所から順位を落とす事が何回かあって悔しかったです。このようなレベルの高い中で、順位を保つ事の難しさを学びました。アンナもサポートできたかな、と思います。アンナが楽しそうにしてるのを見て自分も楽しもうとすることができました。リオのときから肉体的にも精神的にもすごく成長を感じました。すごくいい大会でした」(髙野芹奈)
さあ、明日8月1日 大会8日目は、470級男女の後半戦、フィン級、ナクラ17級の予選最終日、レーザー男子、ラジアル女子のメダルレースがおこなわれます。
- バルクヘッドマガジン・フォトギャラリーhttps://junhirai.photoshelter.com/gallery-collection/TOKYO-2020/C0000qVUIfnQVvoQ
- 日本セーリング連盟・東京2020特設サイトhttps://www.jsaf.or.jp/tokyo2020/
- かなちゃんTV(編集長のコメント・レポート有)https://www.youtube.com/user/KanagawaPrefPR/videos