鎌倉からのブローを掴んで須長10位へ上昇。東京五輪2日目
7月26日、東京2020セーリング2日目の江の島は初日に比べて雲が広がり、台風の影響で波が大きくなっているのが分かります。鎌倉から江の島までの海岸線は波に乗るサーファーで賑わいはじめていました。(BHM編集部)
2日目の風は初日と同じ北東風。これは江の島の夏には珍しい風向で、台風へ吹き込む気圧配置からくるものです。風は7〜8メートルまであがり、セーリングには最適なコンディション。ただし、風が陸地の山や建物の影響を受けるため、タクティカルな戦術が必要になるレースになりました。
2日目の見どころは、RS:X級女子の須長由季です。第3レースでは、逗子湾から吹き出す強い風を狙ってスタートしてすぐに右海面へ展開。ここでシフトをつかんで一気に前に出ると、第1上マークでトップ回航を決めました。
「まさか1上1位でいけると思わず、最高に気持ち良かったです。実はスタート前に風があがったのでセッティングを変えようとしたけれど時間がなくてスタート。見通しもつけられず、スタートで即タック。そのまま右に展開できたのが不幸中の幸いでした」(須長由季)
須長は第3レースで3位、続くレースを5位、12位とまとめ、総合10位へ上がってきました。強風レースを得意とする須長選手らしい元気な走りを見せてくれました。
江の島寄りの海面でおこなわれたレーザーラジアル級はむずかしいレース海面になりました。風の強弱があり、藤沢寄りから風が入るので、RS:Xの海面と違って左からも風が吹き込んできます。
土居愛実は第3レースを10位、第4レースではスタートから集団にもまれて23位、総合13位に。まだまだ序盤戦なので、後半の巻き返しに期待したいと思います。
明日大会3日目はさらに台風の影響を受ける予報がでています。風は強くなり、台風による波も高くなってくるでしょう。雨が降るかもしれないので、選手には厳しい1日になるかもしれません。
大会3日目は49er男子 高橋レオ/小泉維吹、49erFX女子 山崎アンナ/髙野芹奈、フィン男子 瀬川和正が登場します。
◎東京五輪 大会2日目成績
レーザーラジアル級 参加44艇 4R終了時
1 Norway Line Flem Høst 7p
2 Greece Vasileia Karachaliou 9p
3 Denmark Anne-Marie Rindom 14p
13 土居愛実 35p
RS:X級男子 参加25艇 6R終了時
1 Italy Mattia Camboni 14p
2 Switzerland Mateo Sanz Lanz 16p
3 Netherlands Kiran Badloe 19p
16 富澤 慎 72p
RS:X級女子 参加27艇 6R終了時
1 France Charline Picon 14p
2 Great Britain Emma Wilson 14p
3 China Yunxiu Lu 16p
10 須長由季 48p
レーザー級 参加35艇 3R終了時
1 Finland Kaarle Tapper 5p
2 Croatia Tonci Stipanovic 9p
3 Cyprus Pavlos Kontides 9p
31 南里研二 57p
- バルクヘッドマガジン・フォトギャラリーhttps://junhirai.photoshelter.com/gallery-collection/TOKYO-2020/C0000qVUIfnQVvoQ
- 日本セーリング連盟・東京2020特設サイトhttps://www.jsaf.or.jp/tokyo2020/
- かなちゃんTV(編集長のレポート有)https://www.youtube.com/user/KanagawaPrefPR/videos
- トラッキング(レース航跡)https://www.jsaf.or.jp/tokyo2020/tracking.html
- 成績速報https://tokyo2020.sailing.org/results-centre
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