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日本6位で終了。英プリマス大会はオーストラリアが優勝

 7月18日、SailGPシーズン2イギリス・プリマス大会2日目最終日。7位からの起死回生を狙う日本チームは、第4レースで快心のスタートを切り、安定したスピードと効率の良いコース取りでトップフィニッシュを飾りました。

SailGPプリマス大会で優勝したオーストラリアチーム

 予選総合5位に浮上するも、第5レースはスタート直前オーストラリア艇との競り合いでペナルティーを取られ大きく順位を落とし7位。予選成績6位で決勝レース進出には届きませんでした。

 予選の結果、アメリカ、フランス、オーストラリアの上位3チームが決勝レースに進出。決勝レースは、予選レースでのポイントは関係なく、勝者が大会優勝者となります。順位が激しく入れ替わる素晴らしい決勝レースとなりましたが、最後はシーズン1の覇者オーストラリアが貫禄の逆転優勝を飾りました。

◎レースハイライト
第4レース:混戦の中をすり抜ける様に完璧なスタートを切った日本。ニュージーランドを後ろから追い上げる展開で風下マークを回航した時点でトップへ躍り出ます。素晴らしいスピードを維持し続け、ニュージーランドとイギリスが風下で競い合う中、日本は後続艇を引き離し、最後まで1位をキープました。

第5レース:日本はオーストラリアへの進路妨害とみなされペナルティーを受けながらスタート。6位で風下のマークを回航する直前、ジャイブに失敗し8位に転落。スタートから安定したスピードを維持した地元イギリスが予選最終レースを勝利で締めくくりました。日本は一つ順位を上げ7位。予選成績1位アメリカ、2位フランス、3位オーストラリアが決勝レース進出。

決勝レース:スタートからオーストラリアが先行し、アメリカがピタリとあとを追う展開。第1マークを回航直後、オーストラリアが突如コントロールを失いアメリカにリードを許します。レース中盤はフランスも追い上げ順位が激しく入れ変わる大接戦でファイナルにふさわしいレース展開に。接戦を制したのは、地元プリマス出身のセーラーが乗るオーストラリアが今大会絶好調だったフランスを抑え大会を制しました。

軽風となったプリマス大会ではスタートが鍵となり、初日に危険行為で失格となったスペインだけでなく非常に接近した場面が見られました。また、大会を重ねるにつれて全チームの実力差がなくなってきた印象です。シーズン1で見られたオーストラリア、日本のアドバンテージはないといえるでしょう(BHM編集部)

ネイサン・アウタリッジ
「今日は浮き沈みのある1日でしたね。最初のレースで勝てたのは素晴らしかった。おかげで決勝進出争いに絡むことができました。しかし、今日2レース目のスタート間際でオーストラリア艇に接近しすぎ、ペナルティーを取られてしまいました。これで大きく遅れ、その後ジャイブでも失敗し、トップ3に残るチャンスを断たれてしまいました。今回学んだことは多かったと思います。デンマークでのレースが楽しみです」

森嶋ティモシー
「もちろん今日のレースは昨日より格段に良かったとです。でも6位という成績には全く満足していません。次のデンマークで頑張りたいと思います」

育成選手/梶本和歌子
「今大会ではスタートの大切さを強く感じました。練習ではフライトコントローラーとしてスタートの練習をして、スピードを維持させることや、加速させるタイミング等を身をもって体験し、スタートの難しさ、重要性を再認識しました」

スペアグラインダー/藤村裕二
「他のチームにはグラインダーポジションに、ローイング競技の金メダリストがいて、もちろん体力も凄いしフォイリング艇の特徴もちゃんと理解しています。自分もフォイリングのスキルをさらに磨き、将来チームに貢献できるよう精進します」

日本チーム出場選手
ドライバー/ネイサン・アウタリッジ
ウイングトリマー/クリス・ドレーパー
フライトコントローラー/フランチェスコ・ブルーニ
グラインダー/森嶋ティモシー
グラインダー/笠谷勇希

◎SailGP シーズン2スケジュール
1 4月24、25日 バミューダ
2 6月5、6日 ターラント・イタリア
3 7月17、18日 プリマス・イギリス
4 8月20、21日 オーフス・デンマーク
5 9月11、12日 サントロペ・フランス
6 10月9、10日 カディス・スペイン
7 12月17、18日 オーストラリア・シドニー
8 2022年1月29、30日 クライストチャーチ・ニュージーランド
9 2022年3月26、27日 サンフランシスコ・アメリカ

SailGPプリマス大会成績
シーズン総合成績
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