日本SailGP、優勝を目指してイタリア大会最終日へ
6月5日、SailGPシーズン2第戦イタリア・ターラント大会が開幕しました。初日の今日は風が弱く不安定なコンディションとなりましたが、予定通り3レース行われ、日本チームはターラントの風を上手く掴み安定したスピードをみせ、米国と同点首位で好スタートを切りました。(文/日本SailGP)
SailGPは今大会からクルーの人数制限に新ルールが導入されました。軽風域の風速3メートル以下は通常5人のクルーが3人に減らされます。クルーを減らすことで、軽量化され、風が弱くてもスピードを保ちフォイリングをしやすくするためです。
この高速マシンF50を3人で操縦するのは簡単ではありません。まさにドライバーと2選手の並外れたスキルが勝敗のカギを握ります。
◎レースハイライト
第1レース:スタート後に集団を抜け出し、2位で最初のマークを回航。その後一時的に落ちた風の影響で順位を落としましたが、終盤、第4レグで大きくゲイン。米国とデッドヒートを展開し、あと一歩で逃げ切られましたが、追い上げるニュージーランドとスペインをおさえ2位。
第2レース:絶妙なタイミングでスタートを制し、序盤からリードを広げ一時は首位独走。終盤タックのミスで後続艇との差が縮まる場面がありましたが、落ち着いたレース運びで首位をキープ。シーズン初となるトップフィニッシュを飾りました。
第3レース:スタートで出遅れ、序盤は後続集団からチャンスを狙います。風が落ち始め他国が失速する中、うまく風を掴みスピードを保ちながら徐々に順を上げ一時は2位まで浮上しましたが、勢いに乗るフランスに抜き返され3位に。初日最後のレースは、スタートからリードをキープした米国が安定した走りでトップフィニッシュしました。
前回に続き今大会も2位で2日目をむかえます。開幕戦でのクラッシュから途中棄権の悔しい思いを胸に,チームは一丸となり、まずは決勝レース進出そしてシーズン初優勝を狙います。
選手コメント
クリス・ドレイパー「今日は3人制でのセーリングで、フランチェスコと勇希がいなく、とても苦労しました。でも、3レースともいいセーリングができ、エキサイティングで楽しい1日となりました。明日もこの調子でがんばります 」
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