女性6名がラジコンヨットに挑戦!DFR Tokyo 女性デー 2021
5月30日、東京都江東区、旧中川・川の駅でラジコンヨットを使った女性向けのヨット体験と模擬レースが行われました。当日は若干不安定な風でしたが、6名のゲストを迎えセーリングのゲーム性を十分楽しんでもらえたようです。会場には終日明るい笑い声が響いていました。(レポート/永井茂樹、写真提供/DFR TOKYO)
◎女性のセーリングフェスティバル・ワールドセーリング「Steering The Course」
先日、日本セーリング連盟(JSAF)から発信された情報に、ワールドセーリング「Steering The Course」に関するニュースがありました。
「ワールドセーリングの世界的な女性のセーリングフェスティバルであるSteeringthe Courseの北半球版は、本日(5月21日)から5月30日まで開催されます。世界中の国、クラス、セーリングクラブは、今後10日間にわたって特別なイベントを開催し、より多くの女性と少女にセーリングを紹介し、スポーツで利用できるさまざまな経路に関する情報を提供することを目的としています」
との事でした。そこで私たちDFレーシング(DFR)Tokyoでは女性デーと銘打ったイベントを行うこととしました。
実はこの企画はJSAFの発表以前から仲間内で暖めていた企画でした。私たちはヨット界では最も小さい、乗れないほど小さな!模型のヨットで活動しています。
当然ですが模型ゆえ手軽です。敷居の高さもミニマムなので、気軽に試してもらえる利点があります。ヨット未経験の一般の方が、気軽に体験して、少しでもヨットに興味を持ってもらえれば……と兼ねてから考えていたからです。
さて、私たちDFR Tokyは、ドラゴンフォース65(水線長65cm)、ドラゴンフライト95(水線長95cm)(以下DF)というラジコンヨットでワンデザインレースを行っているフリートです。登録者は今の所25名程、発足して1年に満たない小さなグループで、東京都江東区の旧中川・川の駅で毎週日曜日にレースをおこなっています。
ラジコンのヨットにも色々な種類がありますが、艤装がシンプルなDFはさしずめOPやレーザーといった所でしょうか。ハイクアウトも体重の関係もないので小学生から年配、女性の会員も一緒にレースを楽しんでいます。年齢、性別などいかなる差別なく受け入れられるクラスである事は、このクラスの創設者の理念でもあります。
◎ラジコンヨットって楽しい!ゲストも経験者もみんなでヨットレース
短期間の募集にも関わらず、当日は6名の女性に参加して頂きました。ヨットもラジコンも全くの未経験という方から、リアルで活躍されている現役女性セーラーまで幅広いゲストでした。午前中は操船練習、午後から模擬レースというスケジュールで進めました。
そもそもラジコンの送信機すら手にしたことがない方でも、練習開始から30分も経たないうちに操船ができるようになりました。慣れてくるにつれ、練習用に設定したコースを回って追いかけっこを楽しんだりしていました。
ゲストにはそれぞれ常連が付き、アドバイスを行うわけですが、やはり受け持ったゲストには速く走って欲しいと思うのが人情です。熱心なアドバイスが飛んでいました。
昼食と昼休みを取った後、前述の現役女性セーラーと、普段は子供ヨットクラブのコーチをされている方が加わり模擬レースを行いました。
当日は風向きが振れやすく、未経験のゲストには思うようにならない場面も見受けられましたが、タイミングを見計らい併走しながら一斉にスタートラインを切るなど、なかなか見応えのあるレースになっていました。
結果的には経験に勝る現役セーラー、コーチが上位を占めましたが、全く初めての方達も良い走りを見せDNFもありませんでした。その後、結果発表、賞品の授与を行い解散としました。
「楽しかった!」と言う感想や、「参加する前は時間を持てあますのでは?と思っていたが(熱中してしまい)時間の経つのが早かった」等の感想もありました。初めてのイベントでしたが、風だけで動き、操作を合わせるとスピードが出るヨットという物を少しは理解していただけたと思います。