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イギリス勝利!SailGPセカンドシーズン第1戦バミューダ大会

 4月25日、SailGPバミューダ大会2日目。前日よりも風があがり全艇がスモールウイングを使用。初日3位の日本は決勝(上位3チーム)に進むべく予選レース後半へ挑みました。(BHM編集部)

ベン・エインズリー率いるイギリスチームが勝利。ルーク・パーキンソン(AUS)、イアン・ジャンセン(AUS)をはじめ全員が第36回アメリカズカップをイネオスチームUKで戦ったチームメイトです。初日6位から大逆転勝利を決めました

 しかし、思わぬトラブルが日本を襲います。アップウインドレグでアメリカ(スターボード)と接近した日本がアメリカ艇に乗り上げてしまいます。ポートの日本の判断ミスですが、2艇は第4レースをリタイアすることになりました。

 バミューダ・グレートサウンド湾は約20ノットの強風で、ボートスピードも海面によって10ノット近く変わってきます。今回のトラブルはスターボード艇の前を切れると踏んだ日本が、スピードを増して接近したアメリカを避けるために至近距離でタック。この直後に接触がありました。

 日本艇が乗り上げた際、アメリカ艇のサイドステイが日本のバウ先を切り込んでしまい日本は浸水。2チームは続く第5レースもリタイアすることになり、日本はバミューダ大会を7位で終えることになりました。

 決勝にはイギリス、オーストラリア、フランスが進出。SailGPで初の試みとなる3艇による決勝は、イギリスがオーストラリアが接戦を繰り広げますが競り勝ち、バミューダ大会を制しました。

「新しいメンバーで迎えたバミューダでのシーズン開幕戦ですが、とても調子のいい初日を迎えられ、事前練習で は思うような時間がとれなかったのですが、初日最終レース結果で2位に食い込むことができました。その勢いをもとにいいコンディションで挑んだ2日目でしたが、第4レース序盤で、接近するアメリカ艇を避けきれず、接触してしまいました。船体にに大きなダメージを受け、そのままリタイヤとなりました。調子が良かっただけに、非常に悔しい結果ですが、開幕戦を反省材料にし、次に向けて切り替えて行きたいと思います」(早福和彦COO)

日本がアメリカと接触し、右舷側のバウがアメリカ艇に乗り上げてしまいました。日本とアメリカは第4、第5レースをリタイアしました
日本とのトラブル後、アメリカ艇はキャプサイズ
決勝はオーストラリア、イギリス、フランスが進出。ボートスピードはオーストラリアが勝っているようですが、動作ミスもありイギリスに追いつくことはできませんでした
今シーズンから加わったニュージーランドはトレーニング時間が少なく船に慣れていない印象で総合5位。ピーター・バーリング、ブラー・チュークのアメリカズカップ覇者がこのままで終わるはずはなく、これから改善してくることが予想されます。次回ターラント大会が楽しみになってきました
SailGPバミューダ大会成績
SailGPバミューダ大会 2日目ライブ映像(アーカイブ)

◎SailGP シーズン2スケジュール
1 4月24、25日 バミューダ
2 6月5、6日 ターラント・イタリア
3 7月17、18日 プリマス・イギリス
4 8月20、21日 オーフス・デンマーク
5 9月11、12日 サントロペ・フランス
6 10月9、10日 カディス・スペイン
7 2022年1月29、30日 クライストチャーチ・ニュージーランド
8 2022年3月26、27日 サンフランシスコ・アメリカ

◎SailGP シーズン2 チーム/ヘルムスマン
オーストラリア/トム・スリングスビー
デンマーク/ニコライ・セヘステッド
フランス/ビリー・ベッソン
イギリス/ベン・エインズリー
日本/ネイサン・アウタリッジ
ニュージーランド/ピーター・バーリング
スペイン/ジョルディ・シャマール/フィル・ロバートソン
アメリカ/ジミー・スピットヒル

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