日本SailGP新チームメンバー発表!女子に梶本、高野が加入
4月20日、最先端を行くセーリングのプロリーグ SailGPに参戦しているジャパンSailGPチームは、シーズン2の新メンバーを発表しました。(文/ジャパンSailGP)
主力メンバーは、シーズン1から変わらず、CEOのネイサン・アウタリッジが引き続き指揮をとります。ネイサンの脇を固めるのは、高橋レオ、笠谷勇希、森嶋テモシーの日本人ラインナップ。この3人は、開幕シーズン2位の好成績に大きく貢献したクルーたちです。
笠谷コメント
「まずは、このコロナ禍においてSailGPイベント再開のため尽力してくださった全ての人たちに心から感謝します。今シーズンも アスリートとして、世界中の開催地で7カ国の競合チームと対戦できることを楽しみにしています。 与えられたこの素晴らしいチャンスに、最高の結果を出せるよう、常に自分を高めていきます」
森嶋のコメント:
「今シーズンSailGPへの復帰を楽しみにしています。経験豊富な7ヶ国の強豪チームを相手に、より厳しいレースになると予想されますが、チャレンジ精神でがんばります」
シーズン2から新たな戦力として参加するのは、熟練したハイパフォーマンス・フォイリング艇のエキスパート2名です。
1人目は、最近ニュージーランドで開催された第36回アメリカズカップ(ア杯)でルナロッサ・チームの舵をとったフランチェスコ・ブルーニが、フライトコントローラーとしてチームに加わります。
フランチェスコは、オリンピック3大会とア杯に5回挑戦し、世界選手権の優勝経験がなんと8回もあります。4年前バミューダで開催された第35回ア杯で、控えの操舵手として、スキッパーのネイサンを陰で支えた経験があり、そこで養われた強い信頼関係は、さらにチームの結束を強くすることでしょう。
ネイサンのコメント
「フランチェスコは、4年前のア杯でチームメイトでした。彼は卓越したセーラーであり、素晴らしい男。チームに豊富な経験と情熱をもたらしてくれるでしょう」
フランチェスコのコメント
「SailGPは素晴らしい大会です。バミューダでチームと合流し、新たな挑戦を楽しみにしています。すでにシーズン1の全レースを観ていて、とても感銘を受けています。再びフォイリング・カタマランでのレースが待ち遠しいです」
そして二人目のエキスパート、クリス・ドレイパーがウィング・トリマーとしてチームに加わります。すでにSailGPに精通しているクリスは、その才能だけでなく、シーズン1で英国チームのウイング・トリマーを務めており、豊富な経験と鋭い洞察力でチームに貢献します。
2013年のア杯サンフランシスコ大会でルナロッサ・チームの舵を取り、その後2017年バミューダで行われたア杯ではソフトバンク・チーム・ジャパンのウィングトリマー兼タクティションを務めています。また、彼はア杯の経験に加え、49er級で世界チャンピオン2回、2004年アテネオ五輪で銅メダルを獲得しています。
ネイサンのコメント
「クリスの輝かしい経歴には心から敬意を払っています。過去15年間なんども彼と対戦し、トップを争いました。今年は真のライバルである彼とともに同じチームで戦えることを心から楽しみにしています」
クリスのコメント
「私は幸運にも、今までいくつかの素晴らしいチームに巡り合ってきました。ジャパンSailGPチームはその集大成であり、チームとともに、このスポーツの最高レベルでレースができることを非常に誇りに思っています」
また、多様性と包括性の向上を強く掲げるSailGPは、今シーズンから各チームに女子選手を起用します。日本チームも1月に葉山港で行われた国内女子選手選考会を経て、新たに2名の女子選手がチームに参加します。
彼女たちはSailGPの初の試みである女性セーラー育成を目的としたプログラムに参加し、スポーツにおける女性選手の地位向上を目指します。
1人目は49erFX級東京五輪日本代表の高野芹奈。高野はリオ・オリンピックに引き続き、日本代表に選ばれました。
2人目は梶本和歌子です。470級ロンドン五輪日本代表の後、Nacra17級やモス、ワスプなど、フォイリング・ボートの経験も豊富です。
ジャパン・SailGPチームは、経験と実力に加え多国籍メンバーという多様性を武器に開幕シーズンの雪辱を果たすべくシーズンチャンピオンを目指します。シーズン2開幕戦バミューダ大会は4月24、25日に開催されます。
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