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イネオスUKがプラダカップ・ラウンドロビンを制し決勝進出

 1月23日、ニュージーランド・オークランドで開催されているアメリカズカップ・挑戦者決定シリーズ「プラダカップ」4日目は、引き続き予選ラウンドロビンがおこなわれました。アメリカン・マジックの不参加により、ルナロッサ対イネオスチームUK戦だけがおこなわれ接戦の末イネオスが勝利。ラウンドロビンを全勝で決勝進出を決めました。(BHM編集部)

大方の予想を覆しプラダカップ予選全勝で決勝進出を決めたイネオスチームUK。写真中央はイネオスの創設者兼会長のジム・ラットクリフ氏

 1月17日に起こった事故(キャプサイズ)の修理が間に合わないため、ラウンドロビン出場を辞退したアメリカン・マジック。大会4日目はスケジュールが変更して1レースのみおこなわれました。

 スタートはイネオスがジャストタイミング。艇速こそ若干イネオスが優れていますが、風の振れをつかんだルナロッサが先行してレースは展開します。しかし、再びシフトで前に出たイネオスが上マークをリードして回航。

 両者ミスなく性能差もほとんど見られず、風の取り合いでレースは進行します。2上マークでプラダが先行し、そのままリードを保ちますが。。。3上マークはほぼ同時。最終レグまで僅差の戦いが続き、50メートル以内でポートでプラダの前を横切ったイネオスチームUKが先にフィニッシュしました。

 イネオスチームUKはラウンドロビン全勝を飾り、予選最終日を待たずに決勝進出を決めました。ルナロッサ対アメリカン・マジックの準決勝は1月29日から2月2日まで。決勝は2月13日から22日に開催される予定です。

◎プラダカップ・ラウンドロビン 4日目結果
ラウンドロビン3 第2レース
●Luna Rossa Prada Pirelli
○INEOS TEAM UK

RR3 – Race 2
Start: 1720
Port: ITA
Stbd: GBR
Course: C
Axis: 227
Length: 1.9nm
Current: 0.2 knots @ 316
Wind: 18-22 knots / 240 degrees
Winner: INEOS TEAM UK +33 seconds

順位が目まぐるしく入れ替わった大会4日目。左プラダ、右イネオスチームUK
オークランド・ノースヘッドの丘の上から観戦する人たち
ラウンドロビン1位のイネオスチームUKには風弱く中止になったクリスマスレース(12月)のトロフィーが贈られました
ラウンドロビン4日目 成績。プラダとイネオスのレース後、アメリカン・マジックの不戦敗を確定させるためゴーストレースがおこなわれました
レースデータ。イネオスがアップウインド、ダウンウインドともにプラダを上回るスピードが出ていました。最高速度はレース中にも関わらず50ノット!(AC75は60ノット出ると言われています)。これほどまでボートが競り合うアメリカズカップを見るのは記憶にないほどです
プラダカップ〜アメリカズカップまでの流れ
1月17日、プラダカップ4日目 ライブ中継(再放送)

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