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スピードの勝利!池田・重松が優勝、蒲郡420全日本選手権

 12月28日、愛知県蒲郡・豊田自動織機 海陽ヨットハーバーで開催された「第33回全日本420選手権」最終日。朝から雨が降る三河湾は風弱く、午前中は陸上で風待ち。雨雲が去っていくのと同時に風もあがって出艇。最終日は、15ノット前後の絶好のコンディションで2レースおこなわれました。(BHM編集部)

420全日本総合優勝の池田海人/重松 駿。池田は2年ぶり2度目、重松は初優勝です

 総合優勝は最終日も崩さなかった 池田海人/重松 駿(霞ヶ浦セーリングチーム/東京都ヨット連盟)です。決勝第1レースでは藤村勇斗/藤村拓斗にトップを譲りましたが、第2 レースでは相手をがっちり抑えてトップフィニッシュ。2位とのポイント差を広げて、池田は2018年に続く二度目の優勝を獲得しました。

「(7レース中5レースで1位を取ったが)スタートがむずかしくて、簡単に取れた1位というわけではありません。でもボートスピードがよかったので前に出られ有利に展開できました。最終日は3位以内を目標に挑み、一度(42条違反で)吹かれたけれど、初めて乗る船(ピアソン)の感触もよく、成績をうまくまとめることができました。この秋は、470全日本と49er全日本にも出場して、クルーで出場した49erはトラピーズだったので420の感覚とはまったく違う。いろんな経験をさせてもらっています」(池田海人)

ボートスピードでぐんぐん前に出た池田/重松。8月の和歌山JOCジュニアオリンピックに続いて本年の420ビッグイベントを制覇しました
昨年に続いて2度目の女子優勝を飾った青山知央/桑野明日佳。ペアで出場する最後のレースとあって、レース後2人で泣きじゃくる姿が印象的でした

 女子は青山知央/桑野明日佳(葉山町セーリング協会)が二連覇を達成。高校3年の桑野が進学のため、同ペアでの出場は最後となりますが有終の美を飾ることができました。また、17歳以下によるU17優勝は嶋倉照晃/鈴木海翔(霞ヶ浦セーリングチーム)が獲得しました。

 2020年のセーリングは他競技と同様コロナに翻弄される1年となりました。本大会にも「出場したいけれどできなかった」というチームも多くいます。いまは、健康、安全が最優先です。選手やコーチ、父兄のみなさん、大変な状況は続いていますが、いまだからできることをがんばりましょう。来年はみなさんの元気な姿に出会えることを楽しみにしています。

 2021年の420全日本選手権は12月に佐賀県唐津で予定されています。

◎第33回全日本420級選手権 上位成績
1 池田海人/重松 駿(霞ヶ浦セーリングチーム/東京都ヨット連盟)
2 藤村勇斗/藤村拓斗(高松商業高)
3 嶋倉照晃/鈴木海翔(霞ヶ浦セーリングチーム)

◎全日本女子420選手権
1 青山知央/桑野明日佳(葉山町セーリング協会)
2 小宮 和/田中瑠衣(霞ヶ浦セーリングチーム)
3 田原瑠華/ 左近麗咲子(葉山町セーリング協会)

◎第6回全日本U17 420全日本選手権
1 嶋倉照晃/鈴木海翔(霞ヶ浦セーリングチーム)
2 田原瑠華/ 左近麗咲子(葉山町セーリング協会)
3 出口愛海/宮本あかり(霞ヶ浦セーリングチーム)

午前中は雨、無風だった三河湾でしたが、午後になると晴れ渡り15ノット前後の絶好のコンディションに。大会3日間で7レースを終えることができました
全日本420選手権 最終成績
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