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南西へ振れる風で2レース実施。蒲郡420全日本2日目

 12月27日、愛知県蒲郡で開催されている「第33回全日本420選手権」2日目。晴れ渡る三河湾。前日に吹き上がった風は鳴りを潜め、海陽ヨットハーバー沖に穏やかな海が広がりました。午前中は陸上で風待ち。昼前に海へ出ましたが不安定な風です。(BHM編集部)

軽風でおこなわれた大会2日目。風が左へ大きく振れていく展開でコースチェンジもおこなわれました

 大会2日目は北西から南西に振れていく風で2レース実施しました。トラピーズに出る場面もありましたが、ほとんどがオンデッキの風です。薄く広がるブローと風のシフトを読む能力が試されるタクティカルなレースになりました。

 風が弱いと体重が軽く、また余裕を持って戦術をたてられるチームが前を走ります。第5レースでは先グループ、後グループともに女子ペアがトップホーンを鳴らしました。

 大会2日目の注目は、総合2位にあがった藤村勇斗/藤村拓斗(高松商業高)です。双子の藤村兄弟は高松ジュニア出身で、コロナ騒ぎになる直前までニュージーランドに留学して現地でセーリングを学んでいました。第4レースでは後続を大きく引き離すトップフィニッシュ、第5レースをカットレースに総合2位へ浮上しました。

 しかし、1位のスコアを並べる池田海人/重松 駿(霞ヶ浦セーリングチーム/東京都ヨット連盟)は軽風になっても崩しません。第5レースの2位をカットレースに独走態勢に入りました。

 藤村兄弟を追うのは嶋倉照晃/鈴木海翔 (霞ヶ浦セーリングチーム)でその差は1ポイント。また、女子1位は青山知央/桑野明日佳(葉山町セーリング協会)が上がってきました。

 28日最終日は、上位下位グループに分かれて決勝シリーズ(3レース予定)がおこなわれます。ユースセーラーの最終日の戦いに注目です。

◎第33回全日本420級選手権 上位成績 大会初日 5R終了時
1 池田海人/重松 駿 4p
2 藤村勇斗/藤村拓斗 8p
3 嶋倉照晃/鈴木海翔 ※U17 9p
4 濵田登羽/中鉢賢匠 12p
5 安 那瑠起/松本怜己 13p
6 磯邊壱心/木下優斗 15p
7 中山由菜/宮﨑歩美 18p
8 本多佑基/児玉洋輝 19p
9 青山知央/桑野明日佳 ※女子 20p

風待ち中の選手たちは遊びを欠かしません。選手たちはポータブルゲーム機で対戦です
第4レースで2位を大きく引き離して走る藤村兄弟
大会2日目は軽風の走りやすい海面です。上マークは大混戦になります
軽風でも前を譲らない池田海人/重松 駿。本大会にはピアソン製の新420で挑んでいます
女子トップに出た青山知央/桑野明日佳。第5レースでトップフィニッシュを飾りました
全日本420選手権 2日目成績

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