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KG-R・木暮選手が優勝!日本VRIクラブチャンピオンシップ

 12月17、19日、ヨットレースゲームのバーチャルレガッタ・インショア(VRI)による国内選手権「日本VRIクラブチャンピオンシップ」が開催されました。参加35選手。17日は2グループに分かれて予選を実施。合計得点から上位20選手が選出され19日の決勝に進みました。(BHM編集部)

2日間に渡って開催された日本VRIクラブチャンピオンシップ。eSailing TVの実況ライブ中継がThomas Bjørn-LüthiとAlec Wilkinsonによる英語解説で世界に配信されました

 本大会では、日本初となるeSailing TVによるストリーミング・ライブ中継がおこなわれました。これはeSailing TV運営者からの協力申し入れで実現したもので、国際大会さながらの実況解説付きのライブ中継となりました。

 19日に開催された決勝シリーズは、49er、レーザーの五輪艇種をはじめSailGPのF50など9種目で9レースを戦うというフォーマット。1レースが10分弱でおこなわれるバーチャルレガッタでは、矢継ぎ早に実施しても90分以上掛かるハードな内容となりました。

 決勝シリーズで独走トップに立ったKG-R選手、2位のVegas選手はファイナルへ進出し、スター級による1対1のマッチレースがおこなわれました。フリートレースの1位にはアドバンテージとして1勝が与えられ、ベストオブ3(2勝した方が勝ち)の形式です。

 第1マッチでは、Vegasが先行スタートするもシフトで前に出たKG-Rがリードを守りきり勝利。KG-Rは9月に開催されたジャパンカップに続いて国内選手権二連覇を達成しました。

ファイナル・マッチレース後、優勝者インタビューに答えるKG-R・木暮選手。東京都立大4年でヨット部を引退したばかりのセーラーです

KG-R(木暮俊貴)コメント
「最初の2レースが順調だったので、カットなしのプレッシャーがありながらも、3レース目以降は落ち着いてレースに臨むことができました。マッチレースはさすがに緊張しましたが、冷静に操船できて良かったです。年末のクラブチャンピオンシップは、日本VRIクラブの恒例行事にする予定です。来年も楽しい大会になるように努めていきます。運営や告知にご協力いただいたメンバーの皆様、eSailing TVのお二方、そして参加選手の皆様、ありがとうございました」

 今回の日本VRIクラブチャンピオンシップでは初出場する選手が多く、上位に入る技術を持った選手が数多く参加しました。eセーリングはこれから発展していくeスポーツです。これから日本VRIクラブで腕を磨き、いずれ世界の頂点に立つ選手が登場することを楽しみにしています。

日本クラブチャンピオンシップ決勝 最終成績

◎0517号・バルクヘッドマガジン編集長のクラブチャンピオンシップ参戦記
 9月のジャパンカップ、10月のネーションズカップから時が経ち、どれだけ自分は上達しちゃってるのだろうか、と期待半分不安半分で挑んだ本大会。その結果は中間の総合9位(決勝20選手中)でした。

 予選4レースでは10回ぐらいペナルティしてしまい、決勝進出はギリの20番目に決勝進出したのですから、よくがんばった、と言えるかもしれませんが、少々ケアレスミスが多すぎました。もっと前を走りたかったなぁ、というのが正直な感想です。

 決勝9レースはさすがの長丁場(約2時間半)で集中力が途切れてしまいましたが、終わってみて思うのは「今回もおもしろかった」ということです。特に編集長の呼びかけに応えてくれた学生選手や初出場選手とレースできたのは純粋に楽しかったです。

 また、eSailing TVとのコラボレーションや日本VRIクラブのレース運営にも関わってみて、バーチャルレガッタの広がりを感じました。いま日本はeセーリングの黎明期ですが、だからこそ、いろいろなものを作り上げていくおもしろさ、楽しさがあると感じています。

 みなさんぜひ日本VRIクラブに参加してみてください。バルクヘッドマガジンも日本のeセーリングを活性化させる一端を担っていけたらいいなと思います。

 ちなみに海外では有名選手もバーチャルレガッタをやっているようです。先日は日本の練習レースにロバート・シェイド(レーザー、スター級金メダリスト)が参加してくれ一緒にレースしました。遊びの範疇を越えてものすごく速いです。

 ほかにも最近だと今アメリカズカップに出場しているジミー・スピットヒル(ルナロッサ)もやってるみたいです(VRI有段者やプロ選手には認証マークがつきます)。世界のトップセーラーと戦えるのもバーチャルレガッタの魅力です。

日本VRIクラブチャンピオンシップ・決勝ライブ中継
日本VRIクラブチャンピオンシップ・予選 ライブ中継
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