混戦の首位争い。ヴァンデ・グローブはインド洋から南太平洋へ
12月15日、前日に左舷側のフォイル損傷のため一時的に戦線離脱していたチャーリー・ダリン〈APIVIA〉がレースに復帰。修理していた時間にトーマス・ルヤント〈LinkedOut〉とヤニック・ベスタベン〈Maître CoQ IV〉に先行を許しましたが、トップ3艇は近距離でオーストラリア・タスマニア沖を通過しようとしています。(BHM編集部)
〈APIVIA〉のフォイル損傷は物体との衝突ではなく、フォイルの支え部分(フォイルを上げ下げするのボート側)にあり、浸水はみられないとのこと。〈LinkedOut〉も同様にポート側フォイルを損傷したため(LinkedOutは使用できない)、トップ3艇のうち2艇がポート側フォイルに問題を抱えて走っている状態です。
2位につけるヤニック・ベスタベンはクラス40の活動を経て、二度目のヴァンデ・グローブに出場する47歳のベテラン選手。2015年進水の一世代前のフォイル艇を改造して挑戦しています。
白石康次郎〈DMG MORI Global One〉は、アフリカ大陸を抜けてマダガスカル沖で順位を21位にあげました。ビデオレポートによると南氷洋で荒れた海に遭遇していないようで、安全に航海できているようです。
◎ヴァンデ・グローブ上位成績 12/15時点
1 Thomas Ruyant〈LinkedOut〉12,551.8 nm from the finish
2 Yannick Bestaven〈Maître CoQ IV〉8.83 nm from the leader
3 Charlie Dalin 〈APIVIA〉127 nm from the leader
4 Jean Le Cam〈 Yes We Cam !〉433.23 nm from the leader
5 Louis Burton〈 Bureau Vallée〉436.62 nm from the leader
- ヴァンデ・グローブ(トラッキング)https://www.vendeeglobe.org/en/tracking-map