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〈Trinity〉初優勝を飾る!全日本メルジェス20選手権レポート

 10月31日から11月3日にかけて、相模湾・葉山マリーナで「第7回全日本メルジェス20クラス選手権」が開催されました。(レポート/日本メルジェス協会)

葉山で開催された第7回全日本メルジェス20選手権。写真は最終レース最終レグで逆転初優勝を果たした〈Trinity〉

 Melges 20クラスは、日本で活発に活動している数少ないワンデザインキールボートで、オーナーが舵を取るのが基本となるクラスです。大人のディンギーとも呼ばれ、キールが付いているため沈しませんが、艇の挙動やヘルムの感触はディンギーそのものです。

 乗艇するクルーは10~60代男女と幅広く、誰でも乗れるのが魅力のひとつ。さらに歴代オリンピアンやプロセーラーも各艇に乗り込み、レースのレベルは高くコンペティティブなクラスです。

 また、ハイレベルなレースを維持するために運営も国際レースと同等にするよう努めているのも特長です。

 その代表的な内容は、キールボートでは珍しいオスカーフラッグ(O旗)によるフリーパンピングのコントロールや、現在日本で唯一となるアンパイア制フリートレース(海上でケースの直後にアンパイアによりジャッジされるシステムで基本的に陸上での審問がなくなる)の採用などがあります。

若いパワーで堂々の準優勝の〈Papillon Jr.〉

 さて、今年の全日本選手権は、コロナ禍において思うような活動ができなかったチームもある中、12艇が参加しバラエティーに富んだコンディションで全9レースが行われました。

 初日トップに立ったのは若手で固める〈Papillon Jr.〉。北東の軽風で読みづらいシフトをうまくつかみ〈Trinity〉や昨年チャンピオン〈Acadia Contious〉を押さえる形となりました。

 2日目の風は打って変わり、南の順~強風となりました。通常であれば比較的安定する風向であるにも関わらず、この日は雲の影響による風向や風速の大きな変化に加え、悪い波が立つ難しいコンディションでした。

 この日躍進したのは初参戦となる〈チームがいあ〉です。安定したスピードで1-2-2とまとめ一気に3位まで浮上しました。

 そして迎えた最終日。ここまで安定して上位を走り続け首位に立っていた〈Trinity〉が第7、8レースを7位・6位と大きく崩し、最終レースを残して〈Papillon Jr.〉、〈Adonis 2〉に逆転を許しました。最終レースがスタートし、優勝を争う3艇は上位でレースを展開です。

 第2上マークを首位で回航した〈Adonis 2〉が勝ったかと思われましたが、風が落ち始めた最後のダウンウインドを執念で走り切った〈Trinity〉が最後の最後に再逆転し、トップフィニッシュを決め初優勝を果たしました。

 また、オールアマチュアクルーで戦うコリンシアン部門では、総合でも3位に入る健闘を見せた〈Adonis 2〉が優勝しました。

 今年はコロナ禍における開催となり、極力人が集まらない形を取った全日本でしたが、3日間の戦いを満喫したクルーたちの充実した顔が印象的でした。

コリンシアン部門優勝、総合でも3位に入った〈Adonis 2〉
第7回全日本メルジェス20クラス選手権 最終成績
第7回全日本メルジェス20クラス選手権 クルーリスト
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