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コロナ時代のヨットレース。日本と英国の再開ガイド

 新型コロナウイルスと共存した初めての夏が終わろうとしています。日本のスポーツは今まで通りとはいきませんが、感染拡大の対策を講じ、国や自治体の判断を仰ぎながら実施できるようになってきました。ヨットレース、セーリング競技に関しても同様に、地域ごとに違いはあるものの、こぢんまりと集まってレースするスタイルができつつあるようです。(BHM編集部)

ハーバー・ゲートで検温するなどコロナ対策を講じて開催された和歌山JOCジュニア・オリンピックカップ

 セーリング競技の再開については、日本セーリング連盟から各競技団体に案内されているガイドラインに基づいておこなわれています。実際に編集長がいくつかの大会を取材したところ、
◎事前の健康チェック表(体温、体調等)の提出
◎大会当日の検温(オンライン有)
◎開会式、表彰式、艇長会議の簡素化
◎案内、公式掲示板、出艇申告をLINEやSNSで代用
◎陸上でのマスク着用
◎サポートボートの乗員制限
 などがおこなわれていました。

 大会ごとのLINEやSNSに実際に参加してみて、公式掲示板は無駄を省いた効果的な案内ツールだと感じましたが、出艇申告は選手側の“うっかり”もあるようで、出艇申告ミスでペナルティを受けてしまう場面もみられました。こうしたオンライン申告は、コロナ対策のヨットレースとしてスタンダードになっていくでしょうから、選手側も慣れていく必要があります。

8月トランスサガミ・ヨットレース参加者に案内された感染拡大防止ポスター

 さて、海外のヨットレースに目を向けてみると、国によってその差はありますが、その国のローカルレース、地続きで移動できるヨーロッパでは欧州選手権などの大会がおこなわれているようです。

 先週はイタリア・サルディニアでメルジェス32世界選手権がありましたが、参加は移動可能なドイツ、モナコ、ハンガリー、スイスなどの欧州諸国のみ。また、31日までイギリス南部イーストボーンでRS Aeroの全英選手権が約100艇を集めておこなわれています。

 イギリスのヨットレースは日本と同様に、政府による規則とRYA(ロイヤル・ヨッティング・アソシエーション)のガイドをもとに実施されています。そのガイダンスを読んでみると日本のガイドよりも細かい規定があるようです。

◎参加前の症状チェック
◎行動記録(21日)の事前提出
◎陸上でソーシャルディスタンスを守る
◎カーシェアリングの制限
 といった一般的なものから、
◎セーリング中、選手同士1mの距離を保てない場合は、向かい合わせにならず50cmまで近づける
◎ウインチを2人で使用する場合、1人が顔を覆うこと
◎デッキ下にいる場合は5分以内にして、使用した機器を掃除すること

 といった実践的なアドバイスもありました。興味のある方は、日本セーリング連盟とRYAのガイド(下記リンク先)を参考にしてください。他国のコロナ対策も気になるところですね。日本でもコロナに対応した安全で楽しいヨットレースが増えていってほしいと思います。

RYAによるヨットレース再開ガイド(一部抜粋)
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