Loading

アメリカズカップ艇AC75のクラスルール・デザインとは

 7月23日、エミレーツ・チームニュージーランドの設計責任者を務めるダン・ベルナスコーニ(GBR)が、アメリカズカップ艇のデザイン、第36回大会のクラスルール開発意図について説明しています。彼は第35回大会でカップを奪還した際(あの奇抜にも見えた自転車式グラインダーを採用した)のテクニカル・デレクターを担当しました。(BHM編集部)

2021年にはじまる第36回アメリカズカップで採用されるAC72

 氏の説明によれば、「第35回大会で使用されたAC50(ACC)は、非常によく似た(ハル、セールは同じ形)性能で、フォイル、ラダーにも厳しいルールが設けられいた。そのため厳密なレースはできたが、興奮が少なかった。第36回大会のクラスルールには、各チームが技術革新できるデザインに余裕がある。これまでアメリカズカップは、技術者のアイデアが盛り込まれるデザインレースだった。次回アメリカズカップでは、よりハイスピードで高性能な船を作るため、これまでにない新しい方向へ向かう」(要約)。

ニュージーランドチームの設計責任者が、アメリカズカップ艇のデザイン、クラスルールについて解説
イネオス・チームUKでは、ハルにスケグ(skeg = ハル前方下部に取付けられた一見キールのような形状のもの。一般的には安定性と方向転換の性能が向上する効果がありますが、AC艇では早くフォイリングするために用いられ、ハルデザインで重要なポイントになりそうです)をつけた〈Britannia〉がお披露目されました

◎第36回アメリカズカップイベント
ワールドシリーズ(前哨戦)
 2020年4月23〜26日 イタリア・カリアリ大会 ── 中止
 6月4〜7日 イギリス・ポーツマス大会 ── 中止
 12月17〜20日 ニュージーランド・オークランド大会

プラダカップ(予選・挑戦艇決定)
 2021年1〜2月 ニュージーランド・オークランド

アメリカズカップ・マッチ(決勝・防衛艇対挑戦艇)
 2021年3月 ニュージーランド・オークランド

CATEGORY:  Americas cupFOILINGINSHORENEWS