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ヴァンデ前哨戦は〈シャラール〉が逆転勝利を飾る

 7月14日、世界一周ヴァンデ・グローブの前哨戦となる「ヴァンデ・アークティック・レ・サーブル・ドロンヌ」で、JÉRÉMIE BEYOUの〈CHARAL〉がトップフィニッシュを飾りました。最終レグでは上位3艇が激戦を繰り広げ、2位の〈APIVIA〉を逆転、逃げ切りを決めました。(BHM編集部)

トップフィニッシュを決めたJÉRÉMIE BEYOU〈CHARAL〉

 2807マイル(レース途中に3600マイルから変更)の外洋ヨットレースは、至近距離の戦いが続きました。トップグループがほぼ横並びになる場面もあり、誰が抜け出すのかが注目されましたが、終盤は、最新艇IMOCAの〈CHARAL〉JÉRÉMIE BEYOU、〈APIVIA〉Charlie DALIN、〈LINKEDOUT〉Thomas RUYANTがトップ争いを演じました。

 また4位には、女性外洋セーラーとして数々の外洋ヨットレースに出場し好成績を残している(2008-09 ヴァンデ・グローブ4位)SAMANTHA DAVIESが入りました。彼女の艇〈INITIATIVES-CEUR〉は2010年モデルを改造したもので、今回の結果は大きな自信となったことでしょう

 また、現在11位を走る〈DMG MORI Global One〉白石康次郎も健闘しています。フィニッシュを直前に控え、このようにコメントしています。

「きょうは最終日です。この素晴らしいヨットレースが、終わりに近づいてきました。(完走することで)ヴァンデ・グローブの出場資格を得たことは素晴らしい。レース中、練習中にはなかった多くのトラブルに見舞われました。これで夏の間にすべきことがわかりました。このレースを経験して私とチームはより強くなったと確信しています。最後まで注意深く走ります」(白石康次郎)

レース中の〈DMG MORI Global One〉白石康次郎(DMG MORI セーリングチーム)
白石選手は現在11位、艇速17ノットでレ・サーブル・ドロンヌへ向かっています。残り80マイル
トップグループのフィニッシュ後インタビュー

◎ヴァンデ・アークティック・レ・サーブル・ドロンヌ
大会日程:2020年7月4日 15:30 スタート(10〜14日間予定)
コース:レ・サーブル・ドロンヌ(フランス)~アイスランド付近~アゾレス諸島(ポルトガル領) ~レ・サーブル・ドロンヌ(フランス) (約3600マイル → ※2800マイルに変更)
出場チーム:20チーム(3艇がリタイア)

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