南里研二がオリンピック代表に。レーザースタンダード世界選手権最終日
2月16日、オーストラリア・メルボルン郊外サンドリンガムで開催された「レーザースタンダード世界選手権」最終日は、シリーズを象徴する20ノット超の強風となり、日本代表最終選考にふさわしいコンディションとなりました。(BHM編集部)
南里研二と鈴木義弘の2選手に絞られた日本代表選考。鈴木は南里を成績で上に立ち、南里が持つ3ポイントを逆転することが五輪出場条件となるきびしい戦いとなりました。
一方、南里はリコールやケースによる失格を避けて慎重に戦い、鈴木との差を広げないことが求められました。3レースおこなわれた最終日は鈴木の追い上げ及ばず、南里が成績を守りきり、日本代表の座を手にしました。
南里研二はロンドン五輪、リオ五輪でオリンピックに挑戦しましたが、出場国枠(出場権利)を取れずに涙を飲んだ経験があります。自身の活動では3度目の正直。レーザー男子がオリンピックへ出場するのは北京五輪以来となります。
南里研二
「いまの気持ちは、ほっとしています。いろんなことがあって、いろんな人に応援してもらいました。応援してくれた人たちに良い報告ができます。この大会の前半は、境港(世界選手権)でリードしていたから、そのリードを保ちたいと守りに入っていた。予選の最後に頭を切り替えて、鈴木選手に追いつくことを考え、やっと攻める感覚を取り戻しました。オリンピックまでにボートスピードをあげていくのはもちろん、気持ちで負けないようメンタルを鍛えます」
南里選手は、クロアチア(本大会銅メダル)と練習をともにしながら、マヨルカ島プリンセスソフィア杯、イエールと海外レースに出場し、5月中旬から江の島でオリンピックへ向けた事前トレーニングに入る予定です。
日本セーリング連盟オリンピック強化委員会発表による日本代表選考ポイント(2月16日付)
最終日のサンドリンガムは夏日。朝から強風と強い紫外線のメルボルンらしい1日となりました
2位オーストラリア。マシュー・ウォーレンは東京五輪オーストラリア代表
南里研二。1992年6月生まれ、27歳、佐賀県出身、三重県津市在住、唐津西高校を経て百五銀行所属、身長190cm、体重81kg
レーザースタンダード世界選手権 参加124艇 最終成績
1. GER Philipp BUHL 26p
2. AUS Matt WEARN 38p
3. CRO Tonci STIPANOVIC 64p
シルバーフリート
21(63位). 南里研二 159p
28(70位). 鈴木義弘 183p
ブロンズフリート
1(84位). 瀬川和正 129p
8(91位). 北村勇一朗 174p
19(107位). 樋口 碧 242p
35(118位). 藤本 拳 346.60p
◎2020 ILCA Laser Standard World Championships 成績
http://sailingresults.net/?ID=80326
====================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
ベストウインド
リブワークス
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
ノースセールジャパン
セイル・オン
エス・ピー・ネットワーク
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
リビエラリゾート
コスモマリン
JIB
一点鐘
エイ・シー・ティー
ファクトリーゼロ