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日本から初参戦!メルボルンで開催、RS Aero世界選手権レポート

2019年12月28日から1月4日まで、オーストラリア・メルボルンのブラックロック・ヨットクラブで「第3回RS Aero世界選手権」が開催されました。この大会に、葉山セーリングカレッジ所属の日本人選手4名が参加しました。( レポート/G、写真/Christoher Visick、RS aero Class assosiation)


年末年始にメルボルンで開催されたRS Aero世界選手権。参加76艇、日本から4艇出場しました


ブラックロック・ヨットクラブ

Aero(エアロ)は、RS社が2014年から製造しているカーボンファイバーベースで船体30kgの軽量ディンギーで、スピード感のあるセーリングが楽しめます。また、ワールドセーリングによる2024年パリオリンピックのシングルハンド候補艇の評価レポートでは、最高評価を受けた艇種です。

本大会には、オーストラリア、イギリスを中心に、アメリカ、ドイツ、ノルウェー、そして日本が出場。50歳以上のマスターズ28名、19歳以下のユース8名、女性セーラー16名を含む、セールエリア5・7・9の3クラスで計76艇が参加しました。

日本からの大会参加は初めてでしたが、元レーザー級全日本優勝者、470級元ナショナルチームクルー、ジュニアヨットクラブ出身者、セーリング歴2年半のレース初級者、という顔ぶれでRS aero5(適正体重55~65kg)クラスに出場しました。

メルボルンのポートフィリップ湾東側に位置するレース海域は、午後になると吹き上がる南からのシーブリーズが特長的で、当初は5日間13レースの予定でしたが、40ノットを超える強風のため初日と最終日のレースが中止となり、3日間で11レースが行われました。

コースはトラペゾイドコースで20ノット超の強風もあれば、10ノット程度の軽風のレースもあり、体格差もあって日を追うごとに順位が入れ替わっていきました。日本選手の結果は、クラス5の29艇中、それぞれ全体4位(マスターズ1位)21位、22位、24位でした。


Kazuyoshi Nakao photo by Christoher Visick


Kazuya Suzuki photo by Christoher Visick


Naoko Masuda photo by Christoher Visick


G photo by Christoher Visick

RSの大会では、RS協会や元ナショナルチームの選手によるクリニックが開催されたり、毎日トップ選手のセーリングアドバイスが紹介されたりして、レースを通じて競うのではなくセーリングを楽しむ文化が尊重されています。

レースが終わると順位を聞かれることはなく、楽しかった?と笑顔で聞き合います。また、葉山のセーリングについてプレゼンの機会をいただいたり、トップ選手のセーリング歴を聞いて日本のセーラーにメッセージをいただくインタビューにも快く応えてくれました。

交流パーティーも複数回開催され、写真や動画も共有し、イベントやレジャーとしての盛り上がりもありました。表彰パーティーでは、各クラス上位3位に加え、参加艇数に応じてマスターズ、ユース、女性セーラーも3位まで、およそ20名にメダルが授与されました。また、ボランティア、コミッティー、運営スタッフ、ジュリー、クラブ関係者、スポンサー等にも感謝が示されました。


aero5クラス1位から3位の皆さん

レース合間の日本選手たちは、ハーバーからの夕陽を眺め、名物のペンギンを観光し、メルボルンの街並みや独特のコーヒー文化を育むカフェを巡りました。予備日の元旦には、ホテルで年越し蕎麦とお雑煮を自炊して滞在を楽しみました。

次回第4回世界選手権は、東京オリンピック開催中の7月31日から8月7日、アメリカ西海岸オレゴン州のポートランド近郊、カスケードロックスのコロンビア川で開催されます。すでにアーリーエントリー、チャーター艇の申込は開始されています。詳しくは日本RSクラス協会のホームページをご覧ください。
https://www.rs-association-japan.com/

※本大会参加の報告会を3月8日午後3時頃から、葉山セーリングカレッジクラブハウスで開催致します。ぜひお越しください。


第3回RS Aero世界選手権2019成績表

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