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スタートまであと5日!着々と準備が進むミニトランザット・ヴィレッジ

 仏ラ・ロシェルでは、大西洋横断ミニトランザットスタートの9月22日に向けて、準備が着々と進んでいます。約90艇の出場艇は一同ハーバーに集まり、9月14日には大会会場(ミニトランザット・ヴィレッジ)がオープン。多くのファンがハーバーを訪れ、大会が徐々に盛り上がっていくのを感じます。(BHM編集部)


15日はステージでスキッパー紹介がおこなわれました。選手全員が揃って記念撮影しました。photo by Junichi Hirai


約90人いる選手紹介は10人ずつ交代でステージへ。アジアから唯一人出場する鈴木晶友選手は注目の的です。「どうしてこのレースに出ることに決めたの?」の質問に「マルティニーク島でラム酒が飲みたいから!」と答えて大受けでした。マルティニーク島はラム酒で有名なカリブの島です。photo by Junichi Hirai


桟橋にぎっしり並ぶミニ6.50。約90艇あるとは思えませんが、小さなミニだからなせる風景です。会場はフラッグがなびいてとても華やかです。photo by Junichi Hirai


ヴィレッジにはマリンショップ、ウエアショップ、カフェが並びます。ちなみに本大会の冠スポンサーの「La Boulangère」はパン屋さんのチェーン店ようです。photo by Junichi Hirai


フィニッシュ地マルティニーク島の人たちがステージでダンスを披露してくれました。photo by Junichi Hirai


本大会注目選手の18歳、ドランジュ・ヴァイオレットさん(学生)。オプティミスト級でセーリングをはじめ、2015年OP欧州選手権4位、2016、17年420フランス選手権優勝。2017年420欧州選手権3位の実力選手。ディンギーを経験した若いセーラーが太平洋横断レースに出場するのもフランスらしいセーリング文化です。photo by Junichi Hirai


2020年11月にスタートする世界一周ヴァンデ・グローブのため新艇IMOCA60を進水したばかり、DMG MORIの白石康次郎さんが応援に駆けつけてくれました。ミニトランザットはフランス外洋シングルハンドレースの登竜門、そしてシングル外洋レースの頂点となるの白石さんの挑戦するヴァンデ・グローブです。photo by Junichi Hirai

◎Mini Transat
https://www.minitransat.fr/en


「平井くん、IMOCAの新艇、見においでよ〜」の言葉に釣られて、編集長は白石さんと一緒にロリアンへ。新艇〈DMG MORI グローバルワン〉を見学してきました。11日に進水式を終えたばかりの進水ホヤホヤです。photo by Junichi Hirai


忙しいところ白石さん直々に船を案内してもらいました。最新IMOCAは両舷にフォイル、中央にはカッティングキールがつきます。今年はロリアンでセーリング、来年3月からポルトガル・カスカイスでテストセーリングを詰め、5月の大西洋横断「ザ・トランザット」(英〜米3500マイル)を目指すとのこと。photo by Junichi Hirai


コクピットから入ると予想外に窮屈そうなキャビンがあらわれました。左右に伸びた支柱(カーボン)内部はリードされてきたシートが通っています。「狭いほうが移動距離が少なくなるし、キャビンは捕まる場所が多いほうが快適なんだ」とのこと。photo by Junichi Hirai


フォイルの上げ下げはシートでおこないます(前後移動は油圧を使います)。上げた状態だとフォイルが重なるので両舷とも全部あげることはできません(フォイルの価格は2枚で4000万円だそう!)。photo by Junichi Hirai


バウ先は鋭く細くデザインされた戦闘的すぎるフォルム。次回ヴァンデ・グローブはフォイル艇が増える見込みで8艇が新艇で登場するようです。IMOCA60は次期オーシャンレース(旧ボルボ・オーシャンレース)でも採用されます。photo by Junichi Hirai


ロリアンにはマストを倒したIMOCAが入るDMG MORI専用ドックヤードがあります。日本のセーラーにお馴染みのユースアメリカズカップ出身、鈴木シモン、三瓶フェデリコもチームメンバーとして元気に働いていました。photo by Junichi Hirai

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