香川大、総合優勝!台風一過の琵琶湖で神経戦「西医体ヨット部門」レポート
8月17、18日、「第71回西日本医科学生体育大会(西医体)ヨット部門」が、滋賀県大津市の琵琶湖(柳が崎ヨットハーバー)で開催されました。今年も西日本の医学生たちの熱い戦いが繰り広げられました。(レポート・写真提供/高蓋 寿朗)
医大系ヨット部の祭典、西日本医科学生体育大会が琵琶湖で開催されました
今年は、直前に台風10号が通過した影響で、2日間に短縮した日程で開催され、天候自体は回復したものの、不安定なコンディションでのレースとなりました。
17日は、2〜5 m/sの軽風の中、470、スナイプクラスともに6レース実施されました。「琵琶湖らしい」とも言える、気まぐれな風の強弱と振れに各艇が翻弄される中、やはり琵琶湖勢の京都府立医大(昨年度優勝校)と京都大学が安定して上位をキープしました。
一方、6年ぶりの総合優勝を目指す香川大学が470級3レースで1位、6レースとも3位以内と他校を圧倒、スナイプ級も3レースで3位以内とよい走りを見せ、総合で首位に立ちました。
スナイプ級京都府立医科大、470級香川大、総合は香川大が優勝しました
今年は、大学間での実力差があまりなかったのか、いずれのクラスも10位以内はレースごとに着順が入れ替わる状況で、18日の結果次第では大きく順位が入れ替わる可能性もありました。また、計9レース実施された場合は2レースがカットされるため、まだ優勝争いは混沌としていると思われました。
しかし、18日は朝からハーバーでは時に微風を感じるものの湖上の風は吹き始める気配がないまま陸上待機が続き、正午、ホーンとともにN旗が掲揚されレースの終了が告げられました。結果、17日の結果がそのまま最終成績となりました。
470級:1位 香川大学、2位 京都大学、3位 兵庫医科大学
スナイプ級:1位 京都府立医科大学、2位 和歌山県立医科大学、3位 宮崎大学
総合:1位 香川大学、2位 京都大学、3位 兵庫医科大学
ここ数年、両クラスともに上位で走りながらも優勝の機会を逃してきた香川大学が6年ぶりの総合優勝に輝きました。連覇を目指した京都府立医科大学はスナイプ級優勝を勝ち取ったものの、総合4位にとどまりました。
最終日風待ち中のハーバーでは、「今日あと3レースあれば」「台風が来るのが一日早ければ」「昨日もっと強風だったら」「昨日のあそこで風が振れなければ」と言う声も聞こえましたが、こういう展開もヨットというスポーツの恐ろしさでもあり、醍醐味でもあるのかも知れません。そんなつぶやきもレース終了のホーンの後は聞かれなくなり、笑顔でお互いの健闘をたたえあう姿は例年通りでした。
来年の開催地は広島です。オリンピックの余韻が漂う中で開催されるであろう2020年の西医体ヨット部門も、母校の栄光をかけた熱いレースとなることを期待しています。
470/16チーム、スナイプ/17チーム校が出場した西医体。来年は広島で開催されます
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