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デュッセルドルフ・ボートショーでヨーロピアン・ヨット・オブ・ザ・イヤー発表

 1月18から27日まで、ドイツ・デュッセルドルフで「デュッセルドルフ国際ボートショー」が開催されました。現地に足を運んだノアスポーツの桔梗さんからレポートが届きました。世界最大のボートショーを2回に分けて紹介します。(BHM編集部)


世界最大のボートショー、デュッセルドルフ国際ボートショーがドイツで開催されました。photo by event media

 16の巨大な会場に分かれるデュッセルドルフ・ボートショーは、73カ国/約2000の出店者が1500艇のボート・ヨット、ダイビング、​​サーフィン、パドリング等の関連商品を展示します。今年のデュッセルドルフも盛大で、入場者数は昨年よりも約5万人多い、100カ国/25万人が訪れました。

 また、デュッセルドルフ・ボートショーの注目のひとつは、2018年度に登場したセーリング・クルーザーによる「ヨーロピアン・ヨット・オブ・ザ・イヤー2019」の発表です。


セーリングヨットの展示会場。photo by event media


最大級のヨットは69フィート(約21メートル)のオイスター675。photo by event media


お披露目されたスワン65。photo by event media

ヨーロピアン・ヨット・オブ・ザ・イヤー2019発表!

 1月19日、ヨーロッパで最もすぐれたセーリングヨットに贈られるヨット・オブ・ザ・イヤーが、デュッセルドルフボートショーで発表されました。セーリングヨットのメーカーや販売に携わる世界中の関係者は、今年度の営業に大きな影響を与える賞なので、かたずをのんで発表を注視しました。(レポート・写真/桔梗敏行 ノアスポーツ)

 2018年にヨーロッパで発表されたヨットは約60艇です。その中でファミリークルーザー部門、パフォーマンスクルーザー部門、ラグジュアリークルーザー部門、マルチハル部門、スペシャルヨット部門のカテゴリーに分け、各国の12のセーリング誌の審査員により徹底的にテスト、評価されました。

 ノミネートされたヨットは、最初はスウェーデンでテストされ、2回目はスペインバルセロナ近郊で2000マイルに及ぶあらゆるコンデションでセーリングテストされました。

 最新のトレンドは、インテリアにおいてオーナーの好みにカスタマイズ出来るようになり、多くのオプションを選択できます。そして、ますます大型化する傾向が強くなっているようです。

 また、1人か2人のクルーで操作可能なようにセパレートしたレイアウトになり、ゲストとオーバーラップしない構造が主力になっています。

ヨーロピアン・ヨット・オブ・ザ・イヤー2019
ファミリークルーザー部門
ベネトー オセアニス 46.1(フランス)

www.beneteau.com/en
 国際的にも日本でもマーケットリーダーであるフランスのベネトー社の最新艇で、昨年ノミネートされたオセアニス51.1と同じラインの延長にあります。大きな違いは、大きめのセールエリアをよりバランスの取れた形状で設計されていること。モダンなデザインはより魅力的で、キャビンは5つのルームになり10人分のバースで構成されていますが、さらにカスタマイズが可能とのこと。


オセアニス 46.1


オセアニス 46.1

パフーマンスクルーザー部門
アルコナ435 (スエーデン)

http://arconayachts.se/
 典型的なスカンジナビア風デザインが特長的です。レースパフォーマンスクルーザー、堅くてしっかりしていて、ウッドを多用したインテリアは居心地がよく、エクステリアはワイドなテーパーのスターンからモダンなラインでまとめられています。最新のセールプランは大きめなメインセールとジェネカーを装備し、正確にそして敏感に反応する舵は高い性能を発揮します。


アルコナ435


アルコナ435

ラグジャリークルーザー部門
サンビーム46.1(オーストリア)

www.sunbeam-yachts.com/
 サンビーム社というと小型艇メーカーのイメージでしたがフラッグシップの46フィートは秀逸なクルーザーで、長距離ツアーからデイクルーズと広い用途で使えます。またこのデザインは良く考え抜かれていて、ツインラット、テーブル付きの大きなコクピット、タルガ(屋根の補強)付きの一体型スプレーフードなど最新の装備が揃っています。


サンビーム46.1


サンビーム46.1

マルチハルクラス部門
アストリア42 (フランス)
www.fountaine-pajot.com/
 最新型カタマランはフロントコクピット、電動ディンギーリフト、キャビントップのリクライニングチェア、屋外パントリー、57平方メートルのリビングルームでより高級感のデザインと快適さが追求されています。


アストリア42 photo by event media

スペシャルヨット部門
LITE XP(フランス)

http://rowandsail.liteboat.fr/
 小さなキャビン付きのサンドイッチ構造のスキフハルで、高性能なセーリングしたり、長いカーボンパドルで漕いだり、キャンプしたり、とマルチに楽しめるヨットです。いかにもフランスらしく冒険好きが内陸水域の沿岸でアクティブに遊べます。総重量150キロと軽いので、移動も楽です。


LITE XP


LITE XP

取材協力:Messe Dusseldorf Japan

◎Boot Dusseldorf
http://www.boat-duesseldorf.com/

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