【東京五輪】2019年、これから始まる東京2020オリンピック日本代表選考(2)
2019年度は東京2020オリンピックを目指す選手にとって第一関門であり、最も重要な戦いとなる日本代表選考がはじまります。前回の記事では、東京五輪の概要と代表決定までの流れを紹介しました。今回は具体的な選考方法について説明しましょう。(BHM編集部)
日本代表選考は、日本セーリング連盟・オリンピック強化委員会が昨年12月に発表した「2020年東京オリンピック セーリング競技 日本代表選考要綱」に基づいておこなわれます。
選考方法は2つ発表されています。これはクラスごとの選考に対する基本的な考え方と、選考となる大会(世界選手権)の開催時期などを考慮したものです。
2つの選考方法がありますが、日本代表選考の概念に大きな違いはありません。他にも条件が入りますが、選手は次のステップを踏むことになります。
(1)日本が世界選手権で五輪出場国枠数相当の順位を獲得する
(2)選手が種目ごとの指定大会で得点を獲得する
(3)合計得点の最も高い選手が日本代表に推薦される
(1)については、前回の記事でもかんたんに紹介しました。日本セーリング連盟の実力(五輪国枠数=Quota)がない種目は選出しない、という基本方針からくるものです。
選考一発目は3月後半に始まるスペイン・マヨルカ島で開催されるプリンセスソフィア杯です。470男女、49er級、49erFX級の4種目が該当します
たとえば、選考方法・1の49er級は、11月にオークランドで世界選手権が開催されます。この大会でオリンピック出場国数(49er級の場合は19カ国)の国別順位を取ることが必須条件です。
世界選手権で五輪出場国枠数の順位を取れない場合は、2019年に得たポイントは無効になり、2020年メルボルン世界選手権で最終一発勝負となります(五輪出場国枠の順位を獲得し、かつ日本最上位選手が代表に推薦されます)。
また、選考方法・2のレーザー級は、7月に境港で開催される世界選手権が第一選考にもなっています。境港ワールドで五輪出場国枠数(35カ国以内)を獲得した場合は、2020年2月のメルボルン世界選手権での得点との合算。境港ワールドで獲得できなかった場合は、メルボルンで一発勝負となります。
以下【セーリング競技 日本代表選考要綱より抜粋】
選考方法・1
本規定は、470男子、470女子、49er、49er FX、RS:X男子の各クラスに適用する。
2019年に行われる選考指定大会において、本要項に基づき2020年東京オリンピック日本代表を選考する。
ただし、2019年クラス別世界選手権大会において、いずれの日本選手(チーム)とも2020年東京オリンピック出場国数(Quota、以下、「オリ出場国数」)以内の順位を獲得できなかったクラスについては、2019年中の選考得点が無効となり、2020年クラス別世界選手権大会を代表選考大会として、オリ出場国数以内に入った日本最上位選手(チーム)を、2020年東京オリンピック日本代表として選考しJSAF理事会に推薦する。
選考方法・2
本規定は、Nacra17、Laser、Laser Radial、RS:X女子、Finnの各クラスに適用する。
2019年と2020年に行われる選考指定大会において、本要項に基づき2020年東京オリンピック日本代表を選考する。
ただし、2019年クラス別世界選手権大会において、いずれの日本選手(チーム)ともオリ出場国数以内の順位を獲得できなかったクラスについては、2019年中の選考得点が無効となり、2020年クラス別世界選手権大会を代表選考大会として、オリ出場国数以内に入った日本最上位選手(チーム)を、2020年東京オリンピック日本代表として選考しJSAF理事会に推薦する。
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