日本選手がミニトランサットを目指し、フランスでオフショアレースに挑戦!
バルクヘッドマガジン編集長はマルセイユからビュンと飛んで、フランス北西部の小さな港町、ドゥアルヌネへやってきました。目的は14日にスタートする、MAP(Trophée Marie-Agnès Péron = 通称 マップ)の取材です。日本では名前の知られていないレースですが、この大会に日本から鈴木晶友選手が出場します。(BHM編集部)
鈴木晶友選手(32歳)が乗るトランサット6.50。完全にひとり乗り仕様のセーリングクルーザーで中古艇(POGO2)を購入して初レースへ挑みます。MAPは220マイルなので3日程度の軽い外洋レースと思いきや、沿岸を走るため気の抜けない(休む時間のない)難しいレースと言われています。スタートは6月14日。photo by Junichi Hirai
MAPは、ひとり乗り大西洋横断レース「ミニ・トランサット」へ通じる、トランサット6.50クラスによるヨットレースです。この船は全長6.5メートルとJ/24よりも小さいながら、大西洋を横断する性能を持つひとり乗り外洋艇なのです。
ひとり乗り外洋ヨットレースの頂点は4年に一度開催される「ヴァンデ・グローブ」。ヴァンデ・グローブ(IMOCA60による単独無寄港無補給世界一周レース)に出場したことのある日本人はただひとり、白石康次郎選手です(2016-17年出場)。
ヴァンデ・グローブを外洋レースの頂点とするなら、ミニ・トランサット(トランサット6.50)は野望に燃える若手セーラーが挑戦するひとり乗り大西洋横断ヨットレースといえます。
オフショアセーラーはこのミニトランサットで成績を残し、トランサット・ジャックヴァーブ、ルートドラム、トランサットAR2R、ソリティア・フィガロといった外洋レースで名を挙げ、ステップアップしてそれぞれの夢を叶えます。
フランスの北西部、カンペールからクルマで30分ほどの小さな港町、ドゥアルヌネ。ここはミニトランサットのスタート地点だったこともあり、クラスミニにゆかりのある場所です。photo by Junichi Hirai
このようなレースには手をあげれば出場できるわけではありません。ミニトランサットに出場するには、同一ボートによるレース出場経験1500マイル、さらに単独無寄港1000マイルの経験が必要で、フランスでは各地で「マイルを貯めるための」予選がおこなわれているのです。
本大会MAPもそのうちのひとつです。この大会に日本からはじめて鈴木選手が出場すると聞き、編集長はマルセイユからドゥアルヌネへやってきたというわけです。知っている方もいると思いますが、学連出身モス乗りの鈴木選手は、編集長のモス先生でもあります。
ミニトランサットを目標に活動する鈴木選手にとって本大会は初レースとなります。今春から自前でボートを用意し、オフショアレースに必要ないくつものハードルをクリアして、レースの準備をしてスタートラインへ向かいます。
目標は無事に完走することです。MAPのスタートは6月14日午後14時(日本時間23時)。鈴木選手とクラスミニの世界は、後日バルクヘッドマガジンで紹介するとして、レースはイエローブリックでスタートからフィニッシュまでを応援しましょう! セール番号は470です。わかりやすいでしょ?
◎MAP2018(イエローブリックによるトラッキング)
http://yb.tl/mapt2018
◎Trophée Marie-Agnès Péron 公式サイト
http://map.winchesclub.org/
鈴木選手とクラスミニについては後日バルクヘッドマガジンでレポートします。おたのしみに。photo by Junichi Hirai
MAPを主催するウインチェスクラブ。コンテナひとつがメイン建物です。ちいさい。photo by Junichi Hirai
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