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【東京五輪】2019年に決定する東京五輪・セーリング日本代表

 まだまだ寒い季節が続きます。日本はセーリングシーズンを前にゆっくりしたムードがありますが、ワールドカップ・マイアミ大会を取材した編集長は気持ち、というか考え方が少し変化しました。(長くなりますが)その辺をお伝えしようとおもいます。(BHM編集部)

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バルクヘッドマガジン・フォトギャラリーに「ワールドカップシリーズ・マイアミ」の写真を掲載しました。未公開写真もありますので、ぜひご覧ください。photo by Junichi Hirai

 マイアミ大会を取材して、東京五輪に向けた世界転戦シリーズが本格的に始動した印象を受けました。現地で取材した編集長の感覚では、東京五輪を目指す選手はほぼ勢揃い。今春からはじまるヨーロッパ戦は、昨年よりも厳しく激しくなると予想されます。

 五輪選手の活動は4年区切りで緩急をつけながら進んでいきます。選手がピークに達するのは、当然2020年夏に設定され、昨年よりも今年、今年よりも来年、と右肩上がりで激戦が繰り広げられていくことになります。

 わたしたちセーリングファンは、「さあ2020年東京五輪まで、あと2年半」と考えますが、選手の計画はそうではありません。これは日本にかぎらず、オリンピックに出場するには、国の代表になるための予選を勝ち抜かなければならないからです。

 ここでオリンピック・セーリング代表選考のおさらいをしましょう。この内容を知っておいたほうが、これから始まる代表選考争いをより理解できると思います。

レーザー男子、RS:X女子以外の東京オリンピック日本代表は2019年に決定します

 セーリング競技は、1種目につき1カ国の代表選手(チーム)が出場できると決まっていて、出場国数は種目により異なります。(リオ五輪の例:レーザー級/46カ国、470級男子/26カ国など)

 オリンピックに出場するためには、基本的に2つの大きなハードルがあります。
(1)オリンピックに出場する権利を国が獲得する。
※第1次選考は、2018年8月のデンマーク・オーフスで開催される全五輪種目合同の世界選手権になります。
(2)日本セーリング連盟が規定する内容を満たした選手が、東京五輪日本代表選手に推薦される。
※2017年12月に発表された日本代表選手の選考方針は、下記リンクを参照してください。
http://jsaf-osc.jp/selection/selection-002.php

 ハードル(1)の出場国枠権利は、東京五輪は開催地出場枠があり、日本の全種目出場の権利が特別に認められています。そのため、第一段階はすでにクリアされていることになりますが、日本セーリング連盟の選考方針より、『出場資格を得た国枠相当の実力がない種目は、東京五輪に出場しない』ことが明言されています。

 ハードル(2)は種目により内容が異なります。日本代表で関係する選考大会や得点方式は、まだ発表されていませんが、代表選考決定時期が公表されています(選考大会は、2018年8月前までに発表されるとのこと)。

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1)470クラス男子・女子、49erクラス、49erFXクラス、Radialクラス、RS:Xクラス男子、Finnクラス、Nacra17クラス
→ 2019年に開催される適切な複数大会(クラス別世界選手権大会を含む)により、2019年に代表推薦選手を選考する。

2)Laserクラス、RS:Xクラス女子
→ 2019〜2020年に開催される適切な複数大会(クラス別世界選手権大会を含む)により、2020年に代表推薦選手を選考する。
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 ポイントは、レーザー男子、RS:X女子以外の種目は、2019年に日本代表を決定する
、ということです。ここから先は編集長の予想ですが、東京五輪本番が8月に開催されるので、同じ条件に近い2019年8月までの大会が重要になるでしょう。

 多くの日本選手は、2019年夏頃までに出場可否が決定するのではないでしょうか。となると、逆算すれば、代表決定までの時間は、残り1年半、しかありません。

 残された期間を「十分ある」と考える選手は、いないでしょう。つまり、今年と来年前半は、日本選手にとって正念場。当然、1回1回の国際大会の結果は重要な意味がでてくるし、来年には多くの選手が涙を飲むことになります。

 読者のみなさんにも、日本チームのピリッとしたムードが伝わってきたでしょうか? そのへんを踏まえて五輪関連のニュースを追いかけると興味深いかもしれません。

 今月、バルクヘッドマガジン編集部は、沖縄・座間味でトレーニングする日本ナショナルチームを取材する予定です。こちらもお楽しみに!

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