防衛大ヨット部がインド遠征!第8回インド海軍主催アドミラルズカップ・レポート
12月4〜7日、インド海軍士官学校で「第8回アドミラルズカップ」が開催されました。このヨットレースに日本の防衛大学校ヨット部を含む27カ国が参加。インド士官学校、インド海軍士官学校の2チームを含む55名が競技に臨みました。(編集/BHM編集部、情報提供/インド海軍士官学校)
インドで開催された国別対抗アドミラルズカップに出場した防衛大ヨット部
アドミラルズカップは、2010年からインド海軍が主催し、各国の若手士官・幹部候補生を招き、レーザーラジアル級でおこなわれる国際ヨットレースです。
本大会の優勝はアメリカ海軍士官学校チームで、第2位はインド士官学校チーム、第3位はオーストラリア海軍チームとなりました。
昨年に引き続き2回目の出場となる防衛大学校チームは、髙本健太選手(4年)と岩木崇選手(3年)が奮戦し、総合5位と活躍しました。
両選手は防衛大学校に入ってからヨットを始め、学業と訓練の合間を縫って3年間で国際大会に出場するまでの技量をあげるのには、大変な努力があったとのこと。
今年は横須賀市にある湘南サニーサイドマリーナをベースに夏合宿を行い、スナイプの羽柴宏明氏、フィンの藤村裕二氏の熱い指導を受け、技量向上を目指しました。
レースはレーザーラジアル級を使って10レースおこなわれました
第8回アドミラルズカップ 国別成績
1位 USA 2位 IND-A 3位 AUS 4位 BHR 5位 日本 6位 SAU
帰国した防衛大ヨット部の中山監督、髙本選手、岩木選手にインタビューしました。
Q:世界大会の印象はどうでしたか?
髙本選手:上位で2艇まとまって走る姿を見せられたことで、日本のコンビネーションの良さを他国にアピールできました。今回の成績によって、他国の海軍に日本の存在をアピールできれば良いと思います。
Q:監督しての感想は?
中山監督:他国の海軍士官候補生、指導官に対し日本の良さをアピールできたと思います。学生も他国のセーリングを見ることで得るものがあったと思います。
Q:海軍がヨット競技をするって珍しいですね。
瀧川顧問:実はヨットと海軍の関係は密接で、海上自衛隊は国体・セーリング競技を毎年支援していますし、新潟県や徳島県のように県の代表選手として活躍している自衛隊員もいます。前の東京オリンピックは掃海艇が本部船でした。
候補生を対象としたレースとしては、イタリア海軍が主催するトライデント16級と、インド海軍が主催するレーザー(ラジアル)級が毎年開催されています。
10年くらい前まではイタリア海軍のレースに参加していたのですが、関東インカレの時期と重複するので現在は出場していません。今は関東インカレに出場するだけで精一杯です。
Q:写真を見ると、各国海軍ごとビブスなどウエアに特徴がありますね。
岩木選手:アメリカ、UK、オーストラリアなどの一流海軍国は、装備からして世界選手権慣れしていました。防大もOBからビブスをプレゼントしていただき、日の丸を背負って戦いました。
OBの横須賀愛が激しく、「YOKOSUKA JAPAN」と書いたので多くのセーラーからYOKOSUKAってなんだ?と聞かれました。その都度、監督が用意したパンフレットを手に横須賀の魅力を語っていました。米海軍士官学校はアナポリスと地名で呼ばれるので、YOKOSUKAを世界にアピールできて良かったです。
Q:今後の課題は?
瀧川顧問:部員不足解消です(笑)。中学高校とシングルハンドで活躍していた選手も大学進学と同時にスナイプ、470中心のヨット生活になっていると思います。防衛大ヨット部も470、スナイプで全日本学生選手権出場を第一目標にしていますが、世界選手権で戦いたい高校生は、ぜひ防衛大の門を叩いて欲しいと思います。
(参考資料)インド海軍報道資料
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