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香港モス乗りも出場。強風 & 微風の葉山モスウインターレガッタ

 12月2、3日、葉山沖で「モス級ウインターレガッタ」が開催されました。今回の参加者は、香港から参戦したロブ・パトリッジを含む15名。香港ではモスのフリートがないらしく、ロブ選手はこのレガッタのために香港から日本へ自艇を持ち込んで出場しました。(レポート/本田敏郎、photo by Masa Suzuki)

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葉山で開催されたモスウインターレガッタに15選手がエントリー。初日は強風レースになりました

 レース初日は、北東からのガストで20ノットを超える冷たい風が吹きつけるコンディションです。

 モスでは、平均風速が15ノットを超えるあたりから強風域と言えます(個人的感想)。20ノットを超えるガストは、かなりの強風で、ボートを思い通りにコントロールすることが難しくなります(個人的実感)。

 香港からの刺客ロブを迎え撃つ形になった日本勢ですが、全日本チャンピオンの実力と意地を見せつけた後藤浩紀が、この日行われた4レースを全てトップフィニッシュ。対するロブはこの日のレースのすべてを2位でフィニッシュ。

 強風になると繊細なモスはギアのトラブルも多数発生し、リタイアする艇も多数でました。

 2日目は、前日とはうって変わって絶好の行楽日和=微風となりました。北の風が続くことを期待して午前中に一度出艇するも風が落ちてしまいレースが出来ずハーバーバック。

 午後にそよそよと入ってきた南風でシリーズ最終レースをスタート。予想に反して南風はコンスタントには吹かず、スタート後はフォイリングできたりできなかったり。

 ライトウインドの中、高橋洸志が抜群のテクニックでフォイリングを続けトップフィニッシュ。後藤選手の連続1位を阻止した形になりました。

 その後、弱まる南風の中フォイリングできない状態でレース続行となり、8艇のみフィニッシュ。残りはの6艇はタイムリミットでDNFとなりました。

 成績表を見てわかるように現在のモスフリートはレベルが何段階かに分かれます。

 今回のレガッタで言えば、トップの2艇はフリートから大きく抜け出して独走。こちらのレベルは世界で戦えるレベルと言えます。

 3〜5位は接近戦のフリートを形成。ある意味このレベルが一番熱い戦いをしています。言うなればレースを楽しめるレベルです。

 6位以下は強風下のコンディションではレースコースを何とか回れるレベル(体調不良、ギアトラブル艇を含む)。でも実はこのレベルも密かな熱い戦いを繰り広げています。

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優勝の後藤浩紀

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2位の香港から参加のロブ・パトリッジ

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総合3位の高橋洸志。最終レースは意地のトップフィニッシュ

 筆者の2日間ですが、初日の強風下では一度フォイリングし始めると「あとは艇に聞いてくれ」と言わんばかりの、ほとんど自分の意志でボートコントロールできない恐ろしいセーリングでした。

 原因を分析するにセールのデパワーが出来ず、新しいフォイルのセッティングも完ぺきではなく、非常に怖い不安定なセーリングしかできずじまいでした。

 2日目は、微風のフォイリング状態を継続することが出来ず無念のDNFになりました(飛べるか飛べないかの風の中では、高度なスペシャルテクニックが必要なのです)。

 散々な目にあいましたが、モスの先輩セーラー方のアドバイスを受けて艇のセッティングを改善して、もちろん練習もたくさんしてレースを楽しむレベルに行きたいと思っています。

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接近戦で熱い戦いを繰り広げる勝元、高橋、阪間

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密かに熱い戦い繰り広げる本田、中島

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参加者全員で記念撮影

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2017モス級ウインターレガッタ成績

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