【全日本インカレ】トラブル続出、前線通過でレースキャンセル。明日大会最終日
11月4日、福井県高浜町・若狭和田マリーナで開催されている「全日本学生ヨット選手権」3日目。早朝から降り出した雨は、荒天を予感させますが、出艇時は風なし。しかし、ハーバー沖は波が高く、選手たちは出艇に手間取りながらも、えい航でレース海面へ向かいました。(BHM編集部)
嵐に見舞われた若狭湾。ハーバーは、帰着した選手の安全確認など一時情報が混乱しました。photo by Junichi Hirai
レース海面は波長の長い大きなうねりが入るものの、風は8ノット以下という不安定なコンディションです。風は大きくシフトして、スタート前にマーク設定を変更しながら470級がスタート。順調にレースが進むかと思われましたが……。
突然、北西方向からの雨雲(前線)が猛スピードで選手に迫ります。470級はアウター下マークを回航するところでノーレース。スタート前だったスナイプ級にハーバーバックの指示が出されると、海面は突風と豪雨、さらに高い波も重なってサバイバルに。沈艇、ディスマスト、セール破損が続出し、海上は緊迫の状況となりました。
さらに3艇の艇体放棄、またレスキューに出た救助ボートの転覆と乗員の落水・漂流もあり(人員は救助されました)、ほとんどの選手が安全にハーバーに戻ってからも緊張の時間が続きました。
各大学ともそれぞれ被害はありましたが、夕方、レース委員会は、最終日にレースする旨を発表しました。これまで1レースしかできてないことから(本大会は3レースで成立)、帆走指示書の変更等を含め、最終日のレース数やスケジュールが協議されています。
大会3日目は終日雨。公式掲示板前にはテントが設けられました。photo by Junichi Hirai
先輩から選手たちへビブスを手渡す関西学院大の出艇前の儀式。photo by Junichi Hirai
470級のスタート。黒色旗のスタートで20数艇が失格となりました。photo by Junichi Hirai
突然、大粒の雨と突風が選手を襲いました。嵐に見舞われ、全てのレース艇はハーバーバックに。photo by Junichi Hirai
波の悪いハーバー手前では大波を受けて沈してしまう艇も見られました。photo by Junichi Hirai
艇体放棄、レスキューRIBの転覆、関係者の落水・漂流などの事故がありました。photo by Junichi Hirai
夕方、最終日のスケジュールについてレース委員会と出場校の意見交換がおこなわれました。本大会は3レースで成立します。これまでに1レースしかおこなわれておらず、最終日の天候によっては大会が不成立になる可能性があるため、最終予告時間の延期、成立レース数の変更などが議題にあがっています。photo by Junichi Hirai
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