【江の島OW】メダリストも参戦し9種目でレース開始。磯崎/高柳、伊勢田が初日トップ
10月27日、先週末に猛威をふるった台風21号の影響で開催が心配された「江の島オリンピックウィーク」は、関係者の迅速な対応により無事開催にこぎ着けました。(レポート/西朝子 大会実行委員会・広報)
トップを快走する磯崎哲也/高柳 彬。初日3レースを終えて首位にたちました。同チームは先週のW杯(2位)の成績から世界ランキング3位に上っています。photo by Junichi Hirai
快晴に恵まれたレース初日は、470級男女、RS:X級男女、レーザー級、レーザーラジアル級、49er級、49erFX級、そしてフィン級の男女合わせて9種目でレースがおこなわれました。
日本人選手にとって今大会は2018年度ナショナルチーム選考も兼ねています。各チームが気合いを入れてレースに挑む中、470級男子の磯崎哲也/高柳 彬が初日トップに立ちました。
【フィン級】
1964年の東京オリンピックでも実施された伝統種目のフィン級は、参加艇数こそ8艇と少ないものの世界ランク1位のBen Cornish(イギリス)、2位のNicholas Heiner(オランダ)そしてリオ五輪金メダリストのGiles Scott(イギリス)など、トップ選手が出場する豪華な顔ぶれとなりました。
3レースを終えて暫定トップに立ったScottは、「2020年のオリンピック会場である江の島でレースをすることができ、良い経験になっています。次のオリンピック開始まで明日で1000日だそうですね。準備期間はいつもあっという間に過ぎてしまいます。私はこの1年、イギリスのアメリカズカップチームに所属していたのでフィン級の練習がほとんどできませんでした。二足のわらじを履くのは難しいですが、今後もアメリカズカップチームに所属しながら、東京オリンピックに出場できるようしっかり準備していきたいと思っています」と意気込みを聞かせてくれました。フィン級には日本の藤村裕二も出場し、現在8位です。
金メダリストであり、6月に開催された第35回アメリカズカップではランドローバーBARのタクティシャンを務めたジールズ・スコット(GBR)。photo by Junichi Hirai
日本フィン級が復活しました。東京を目指し活動をはじめた藤村裕二。photo by Junichi Hirai
【470級男子】
470級のレース海域は潮の流れが速く、難しいコンディションでした。3レースを終えて参加29艇中首位を走るのが、2位-4位-1位とまとめた磯崎哲也/高柳彬です。磯崎/高柳は、先週まで愛知県蒲郡市で開催されたセーリングワールドカップでも、世界チャンピオンに次いで準優勝する活躍を見せました。2位はDiesch/Autenrieth(ドイツ)、3位には高山大智/今村公彦がつけています。
【470級女子】
17艇が参加する女子は、日本の吉田愛/吉岡美帆が3位、林優季/西代周が4位でトップのイタリア、2位のオランダを追っています。リオ五輪代表の吉田はこのレースが出産を経ての復帰第2戦目です。
【レーザー級】
リオ五輪金メダリストのTom Burton(オーストラリア)、2017年世界チャンピオンのPavlos Kontides(キプロス)、2017年ヨーロッパチャンピオンのNick Thompson(イギリス)を筆頭に強豪が集まるこのクラスは、今大会最多出場数の55艇が集まりました。3レースを終えて暫定トップはイギリスのThompson。瀬川和正が日本人トップの13位につけています。
レーザー級は54艇、ラジアル級には52艇がエントリーしています。photo by Junichi Hirai
【レーザーラジアル級】
レーザーラジアル級は、女子の一人乗りオリンピック種目であると同時に、男子のユースセーラーにとっては、レーザー級スタンダードへのステップアップ種目です。今大会ではリオ五輪の金メダリストなど女子のトップ選手に交じって、男子のユースセーラーも出場。エントリー最年少の中学2年生もこのクラスで参加しています。3レースを終え初日トップに立ったのは、アメリカのErika Reineke。ロンドン、リオと2大会で日本代表となった土居愛実は3位につけています。
ラジアル級の土居愛実。8月世界選手権で3位、10月欧州選手権では21位、先週のW杯蒲郡大会にもエントリーしていましたが体調不良により不参加でした。photo by Junichi Hirai
【49er級】
19艇が参加するハイスピードボートの49er級は2レースを消化し、大学生コンビ、高橋稜/小泉維吹組は7位につけています。暫定トップはLefebvre/Pelsmaekers組(ベルギー)です。
【49erFX級】
男子の49er級同様、女子の49erFX級も2レースを消化。日本からは3チームが出場し、参加12艇中4位、5位、9位に位置しています。
【RS:X級男子】
初日2レース行われたウインドサーフィン種目のRS:X級男子は、Menggan GaoとBing Yeの中国勢がワンツーと好調です。続く3位には日本の富澤 慎がつけています。
RS:X級女子は2レースおこなわれ、パンピングコンディションながらも日本勢が好成績をみせました。写真は暫定首位の伊勢田愛。photo by Junichi Hirai
【RS:X級女子】
女子は日本人が好調です。伊勢田愛が暫定トップ、2位に小嶺恵美、4位にセーリングワールドカップで銀メダルを手にした大西富士子がつけています。
明日レース2日目からは420級のレースも始まります。未来のオリンピアンを目指す高校生セーラーの活躍にも注目です。
大会初日ハイライト映像
◎江の島オリンピックウィーク
https://www.jeow.org/
レース艇のライブ航跡図:https://yachtrace.jp/event/2017EOW/
成績表:https://www.jeow.org/entry-list
バルクヘッドマガジン・フォトギャラリー初日
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