世界初フォイリング・ナクラ17世界選手権は、イギリスが金メダルを獲得!
9月5〜10日までフランスのラ・グランド・モットで「ナクラ17世界選手権」が開催されました。東京五輪であたらしくフォイリングが採用されるナクラ17は、急ピッチで新艇が用意され、また改造によりフォイル仕様へ移行している真っ最中です。本大会はフォイリング・ナクラで開催される初の世界選手権になりますが、フォイルの供給が行き渡っていないため非フォイル艇クラスも同時に開催されました。(BHM編集部)
優勝のBen SAXTON / Katie DABSON (GBR)。ナクラ17は五輪セーリングで唯一男女ミックスでおこなわれる種目です。photo by Didier Hillaire
フォイリング・ナクラには東京五輪を目指す47艇が出場し、日本からは飯束潮吹/畑山絵里(SPN)が出場しましたが、決勝ゴールドフリート進出ならず。総合35位で大会を終えました。優勝はイギリスチームで、過去4回おこなわれたナクラ世界選手権ではじめてフランス(ビリー・ベッソン/マリエ・リオウは世界選手権4連覇。本大会には不参加)以外のチームが優勝しました。
ナクラ17は、フォイルパーツに欠陥がみつかり、8月にデンマークで開催されたセーリングワールド・チャンピオンシップ・テストイベントのメダルレースが中止されるハプニングがあったばかりです。また、モス級ワールドチャンプで、リオ五輪アメリカ代表のボラ・グラリが練習中にフォイルで指を3本切るという事故もおこりました。
フォイリング化により過激度が増したナクラ17のトラブルは、しばらく続くと予想されます。大事故がおこらないことを祈ります。
フォイリングナクラが登場したのは6月キールの欧州選手権から。その後、フォイルに不具合が見つかり、修理作業がおこなわれています。photo by Didier Hillaire
日本選手ではじめてフォイリング・ナクラ17ワールドに出場した飯束/畑山。photo by Didier Hillaire
ナクラ17世界選手権 上位成績 参加47艇
1. Ben SAXTON / Katie DABSON (GBR) 92p
2. Fernando ECHAVARRI ERASUN / Tara PACHECO van RUNSOEVER (ESP) 95p
3. Ruggero TITA / Caterina BANTI (ITA) 109p
4. Gemma JONES / Jason SAUNDERS (NZL) 111p
5. Paul KOHLHOFF / Alicia STUHLEMMER (GER) 115p
6. John GIMSON / Anna BURNET (GBR) 115p
7. Moana VAIREAUX / Manon AUDINET (FRA) 121p
8. Lin Ea CENHOLT / Christian Peter LUBECK (DEN) 122p
9. Iker MARTINEZ / Olga MASLIVETS (ESP) 128p
10. Olivia MACKAY / Micah WILKINSON (NZL) 129p
◎2017 Nacra 17 World Championship
http://nacra17.org/events/2017-world-championship/?event_id=221
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