【470ジュニア】男子はフランス、女子はスペインが優勝。日本は銅メダルを獲得!
9月2日、2020年東京五輪会場となる江の島ヨットハーバーで開催されていたYAMAHA 470ジュニアワールドシリーズ「470級ジュニア世界選手権」が最終日を迎えました。(レポート/西 朝子)
ワールド最終日は最終フリートレース、メダルレース、閉会セレモニーがおこなわれました。photo by Junichi Hirai
台風の影響で強風が吹く中、上位10チームによるメダルレースが行われ、男子は、フランスのHippolyte MACHETTI / Sidoine DANTÈSが、女子はスペインのSilvia MAS DEPARES / Paula BARCELO MARTINが優勝。日本の高山大智/木村直矢は総合3位となり、銅メダルを獲得しました。
停滞する台風の影響で北寄りの強い風と白波の立つコンディションの中、メダルレースがスタート。男子は上位3チームに優勝の可能性があり、表彰台をかけた接戦が繰り広げられます。
勝敗を分けたのは、第3マークへ向かうコース取りでした。総合3位につけていたGuillaume PIROUELLE / Valentin SIPAN(FRA)が上手く風をつかみトップに躍り出ると、そのままフィニッシュ。最終成績を2位に上げました。
総合首位のフランスMACHETTI / DANTÈSは、メダルレースを3位でフィニッシュ。昨日まで総合2位だった高山/木村はMACHETTI / DANTÈSを抜かそうと必死に追いかけましたが、その間にPIROUELLE / SIPANにかわされ総合3位で今大会を終えました。
「今日はとにかくトップを取ることだけを考えていました。スタートはうまくいって、でも首位のフランスがうまくて、押さえられるような感じに。彼らを意識しすぎて、3位のフランスや他艇に抜かれてしまいました。この大会に出て、課題もいろいろ見つかりました。東京五輪に向けてライバルがたくさんいるので、メダルレースのような時にも勝負強く戦えるようになれるようにがんばっていきます」(高山)
「地元開催ということもあって、少しはプレッシャーがあったのかなと思います。でも昨年に続いてメダルが取れたことは、素直にうれしいです。これからはプレッシャーがかかる場面も増えていくと思うので、しっかり自分のペースで戦えるように、準備段階からしっかりやっていきたいです」(木村)
風に恵まれた本大会。最終日も30ノットまであがる強風になりました。photo by Junichi Hirai
2位でメダルレースへ挑んだ高山大智/木村直矢は総合3位に。高山(昨年3位)木村(昨年1位)ともに2年連続のメダル獲得です。photo by Junichi Hirai
ジュニアワールド優勝のフランス。ジュニア世代ながらもシニア大会でも活躍し(2017年度ワールド4位)、東京五輪を目指すフランスのナショナルチームです。photo by Junichi Hirai
女子も白熱した争いが繰り広げられました。第2マークをトップで回航したのは2位でメダルレースに進出したオーストラリアのNia JERWOOD / Monique DE VRIESです。
11点差で首位だったスペインのSilvia MAS DEPARES / Paula BARCELO MARTINは、あわや沈というミスを犯し第2マークを最下位回航。
このままいけばオーストラリアが逆転優勝でしたが、第3マークへ向かう間に順位を下げ、反対にスペインが6位まで順位を上げてフィニッシュし、ジュニアワールド二連覇を達成しました。
「第2マークで順位を下げた時は焦りましたが、目の前の艇を抜かすことだけを考えて集中しました」(MAS DEPARES)
「最後の最後で金メダルと手にできて本当に良かったです。東京五輪の会場で勝てたことは大きな収穫でした」(BARCELO MARTIN)
今大会に出場した選手の多くが、2020年の東京五輪を目指しています。江の島ヨットハーバーでは、今後もセーリングワールドカップや世界選手権などが開催される予定です。
2年連続優勝のスペイン。前週の全日本470女子でも優勝、軽風から強風まで幅広いセーリングスキルを持っています。photo by Junichi Hirai
全日本、ジュニアワールドと二週連続で江の島で開催されたYAMAHA 470ジュニアワールドシリーズ。江の島ヨットハーバーは国際色豊かに大いに盛り上がりました。photo by Junichi Hirai
レース6日目最終日ハイライト映像
◎470ジュニア世界選手権2017
http://2017juniorworlds.470.org/
470級ジュニア世界選手権 最終成績
男子
1. Hippolyte MACHETTI/Sidoine DANTÈS (FRA 79) – 20 pts
2. Guillaume PIROUELLE/Valentin SIPAN (FRA 76) – 33 pts
3. 高山 大智/木村 直矢 (JPN 4601) – 34 pts
4. Giacomo FERRARI/Giulio CALABRÒ (ITA 757) – 53 pts
5. Wiley ROGERS/Jack PARKIN (USA 7) – 60 pts
6. 岡田 奎樹/松尾 虎太郎 (JPN 4562) – 70 pts
7. Nitai HASSON/Tal HARARI (ISR 15) – 83 pts
8. Thomas PONTHIEU/Quentin PATURLE (FRA 95) – 86 pts
9. Maor ABU/Yoav ROOZ (ISR 10) – 103 pts
10. Chris CHARLWOOD/ Josh DAWSON (AUS 8) – 110 pts
女子
1. Silvia MAS DEPARES/Paula BARCELO MARTIN (ESP 18) – 40 pts
2. Nia JERWOOD/Monique DE VRIES (AUS 5) – 45 pts
3. Ilaria PATERNOSTER/Bianca CARUSO (ITA 33) – 49.7 pts
4. Benedetta DI SALLE/Alessandra DUBBINI (ITA 74) – 57 pts
5. Beste KAYNAKCI/Simay ASLAN (TUR 99) – 72 pts
6. Jennifer PORET/Camille HAUTEFAYE (FRA 14) – 73 pts
7. Marina LEFORT/Lara GRANIER (FRA 7) – 74 pts
8. Courtney REYNOLDS-SMITH/Brianna REYNOLDS-SMITH (NZL 75) – 88 pts
9. Olivia BERGSTRÖM/Lovisa KARLSSON (SWE 34) – 93 pts
10. Noya BAR-AM/Nina AMIR (ISR 11) – 95 pts
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