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【470全日本】市野/長谷川がトップで最終日メダルレースへ

 8月22日、「470級全日本選手権」は大会5日目にしてようやく夏の江の島らしいシーブリーズが吹き、見応えのあるレースが展開されました。(レポート/西朝子)

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トップに立った市野直毅/長谷川孝。市野は2010年、2011年の全日本優勝ヘルムスマンです。photo by Junichi Hirai

 決勝シリーズ最終日は、安定した南風が吹く中で3レースを実施。メダルレースに進出する上位10チーム以外は、予選シリーズを含む全10レースで成績が確定しました。

 メダルレース進出をかけ、激しい戦いが繰り広げられたゴールドフリート。今日最初のレース(全日本第8レース)はゼネラルリコールが4回続き、その間にトップ争いをするBelcher/Ryan、磯崎/高柳、土居/木村を含む数艇がBFDで失格を取られてしまいます。波乱の幕開けとなったレースでトップをとったのは、トルコのベテランCinar兄弟でした。

 徐々に風が上がる中で始まった第2レースは、前のレースに出られなかった磯崎/高柳が爆発し、2位のBelcher/Ryanをおさえて1位。さらに風が上がった最終レースでは、世界ランク1位のBelcher/Ryanが実力を発揮しトップフィニッシュしました。

 全10レースを終えトップに立ったのは、手堅くまとめた市野/長谷川です。

「海外遠征や強化合宿などを通して2人のフォーメーションをいろいろ試し、良い所はものにし、悪いところは落としていく作業をしています。明日も精一杯、自分たちの戦いをしていきたいです」(長谷川)

「目指すは優勝です。お互いに一つのことに集中しすぎてしまうなど、まだまだ課題はありますが、明日はベストな成績が出せるようがんばります」(市野)

 磯崎/高柳が3点差、岡田/外薗が4点差でトップを追います。オーストラリアのBelcher/Ryan、フランスのMachetti/Dantes、スウェーデンのRock/Dackhammarといった海外の強豪をおさえ、日本勢が表彰台を独占することができるでしょうか?

 明日は上位10チームによるメダルレース1レースのみが行われます。メダルレースは得点が倍(1位=2点、2位=4点……10位=20点)になり、カットすることができません。

 女子チームは残念ながらメダルレースに残ることができませんでした。スペインのMas/Barceloが21位で最上位。強風に苦戦した宇田川/関は昨日の8位から23位に順位を落としましたが、初の全日本女子タイトルを獲得しました。2チームはこの後に行われる「470級ジュニア世界選手権」にも出場します。

 これまで毎年11月に各地行われていた全日本選手権ですが、2020年の東京五輪を見据え、今年から3年間は江の島で8月に開催されることが決まっています。今年シルバーフリート、ブロンズフリートだった選手たちにも、まだまだオリンピック選手たちと一緒にゴールドフリートで戦うチャンスがあるということです。

 最終日の23日は11時30分にメダルレースの予告信号が発せられる予定です。午後には表彰式・閉会式が行われ、優勝杯が新チャンピオンに手渡されます。

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メダルレースで逆転を狙う磯崎哲也/高柳 彬。photo by Junichi Hirai

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初の女子優勝を決めた宇田川真乃/関 友里恵。photo by Junichi Hirai

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3位の岡田奎樹/外薗潤平。岡田は早稲田大4年、外薗は五輪活動では今村 亮とコンビを組んでいます。photo by Junichi Hirai

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夜は江の島の花火大会がおこなわれました。photo by Junichi Hirai


全日本470ハイライト映像

470級全日本選手権 10レース終了時の成績
1. 市野 直毅/長谷川 孝 45点
2. 磯崎 哲也/高柳 彬 48点
3. 岡田 奎樹/外薗 潤平 49点
4. Mathew Belcher/Will Ryan 62点
5. Hippolyte Machetti/Sidoine Dantes 64点
6. Carl-Fredrik Rock/Marcus Dackhammar 65点
7. 土居 一斗/木村 直矢 74点
8. 出道 耕輔/中川 大河 76点
9. 今村 亮/大嶋 龍介 82点
10. Deniz Cinar/Ates Cinar 83点

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470級全日本選手権 上位成績(10レース終了時)

◎バルクヘッドマガジン・全日本470フォトギャラリー
http://urx2.nu/FngT
◎全日本470選手権(成績速報、トラッキング等)
http://www.alljpn470.org/

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