世界王者決定戦、ギリシア・テッサロニキで470級世界選手権開幕
7月10〜15日まで、ギリシア・テッサロニキで「470級世界選手権」が開催されます。この大会に日本代表の男子8チーム、女子4チームが出場します。バルクヘッドマガジン編集部は、現地からレポートします。おたのしみに。(BHM編集部)
テッサロニキで開幕した470級世界選手権。現地は、一週間前の気温が45度まであがったというほどの猛暑です。世界選手権は、予選5レース、決勝6レース、メダルレースが予定されています。photo by Junichi Hirai
今年に入り日本選手の国際大会上位入賞のニュースが続きました。特に470級男子は毎大会トップ10に入る好成績を残しています。
「日本選手の本当の実力はどうなのか?」。バルクヘッドマガジン編集長の取材目的のひとつは、この部分にあります。この世界選手権は、リオ五輪が終わって一旦休止していたチームが、再スタートするタイミング。実際に、男子のオーストラリア、ニュージーランド、スウェーデンが活動を本格的に再開します。こうしたなかで、日本勢がどんな戦いを見せるのか注目です。
470級女子のエントリーリストを見ると、いまだメンツが揃っていない印象です。なかでも、国際大会で好成績を出しているオランダ、49erFXと並行活動しているハンナ・ミルズ(リオ五輪金)のイギリスが優勝候補といえるでしょう。
女子には、これまで国内活動を中心にしてきた日本チームが挑戦します。いずれも10代、20代前半の若手チームで、東京、またはそれ以降の五輪も視野に入れて活動する選手たちです。
2017年テッサロニキ470級世界選手権 出場日本選手
男子 77艇
土居一斗/木村直矢
市野直毅/長谷川孝
小泉颯作/野田友哉
出道耕輔/中川大河
神木 聖/疋田大晟
高山大智/今村公彦
今村 亮/外薗潤平
磯崎哲也/高柳 彬
女子 61艇
山本佑莉/斎藤由莉
田中美紗樹/工藤彩乃
林 優季/西代 周
宇田川真乃/関 友里恵
もうひとつの見どころは、この世界選手権が、はやくも2018年度日本ナショナルチームの選考を兼ねていること。日本セーリング連盟から発表されている選考方法によれば、「2017年度の世界選手権でトップ10(または国別8位以内)に入ったチーム」(最大2チーム)が、来年度のナショナルチームに内定します。
※ナショナルチーム選考方法(兼 2018年アジア大会、ISAFセーリングワールド選考方法)は下記を御覧ください。
http://jsaf-osc.jp/cn06/pg20-59.html
470級の場合、今秋に開催される蒲郡ワールドカップ、江の島オリンピックウィークも選考対象大会に指定されていますが、選手たちは当然、この世界選手権で早々と権利を得て、余裕を持って活動を続けていきたいのが本音。日本チームの緊張感のある戦いにも注目です。
このテッサロニキ世界選手権でトップ10に入ることは、成績だけではなく、来年度の活動をする上で大きな価値がでてきます。東京五輪へ向かう日本代表選考は、ゆっくりと、確実に始まっています。
◎テッサロニキ470級世界選手権
http://2017worlds.470.org/
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