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ソフトバンク・チームジャパン、最新アメリカズカップ艇〈光〉発表!

 2月25日、バミューダでソフトバンク・チームジャパンのアメリカズカップ艇が発表されました。新艇はACC(アメリカズカップクラス)と呼ばれる全長約50フィートを制限とするボートで、5月後半に始まるルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・クオリファイヤーズから採用されます。(BHM編集部)

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ソフトバンク・チームジャパンACC艇〈光〉がついに発表。新規格のパフォーマンスに期待です。photo by SoftBank Team Japan

 ソフトバンク・チームジャパンACC発表セレモニーでは、神主による日本の伝統的なお祓いがおこなわれ、世界へお披露目されました。同時に430以上の公募から選ばれた艇名・光が発表されました。新艇の全貌は、これから公開される新艇〈光〉のセーリング映像を待ちたいと思います。

 第35回アメリカズカップボートは、AC45F(ワールドシリーズ用)→AC45S(テストボート)→ACCとつながりました。各チームの新艇発表は、2月中旬のランドローバーBARに始まり、矢継ぎ早に発表され、残るはグルーパーマ・チームフランスのみ。これから各チームACC艇のポテンシャルが少しずつ公開されていくでしょう。最高速50ノットとも言われる、ACCの秘められた性能がたのしみです。


ソフトバンク・チームジャパン〈光〉の発表セレモニー

◎ソフトバンク・チームジャパンのコメント
ディーン・バーカー艇長
Q.新艇の進水を迎えての気持ちは?
A.ここまでくるのは大変な過程でした。そしてチームにとってとても大きなマイルストーンとなります。チーム一人一人がここ18カ月にかけてきたハードワークがようやく目に見えて、触れられる形となりました。チームにとっても、私個人にとっても、とても誇れる瞬間となりました。

Q.新艇の開発をするにあたって、新たな発見はありましたか?
A.何よりこの艇がいかに複雑なもので、組み立てて水につけるのにどれだけ大変な作業が必要かということです。チームのショアチームが難しいコンディションの中で多くの課題や困難と向き合ってきたことは信じられないことで、その過程に関われたのは素晴らしいことです。

Q.バミューダでアメリカズカップ本戦が開幕するまで3カ月となりました。当初想定していたチームがいるべき位置・状態と比べて、今のチームはどうでしょうか?
A.とても良い状態にいると思います。まだまだやるべきことが多くあることは認識していますが、それはどのチームも同じです。私たちは「まだ新艇を進水させただけ」と考えており、数日セーリングの練習をすれば、この新艇に対してより良い感触を得られるでしょうし、レースに臨める状態にまで調整していけると思います。これからこの新艇をうまく操作することを学ばなければいけませんし、セーリング技術を向上させなければなりません。
 チームとしてまだまだ学ばなけれないけないことがあります。セーリングをすればするほど、何が必要で、レースコースでどう対応すべきなのかもわかってきます。

Q.5月の本戦を迎える頃には、昨年11月の福岡大会から半年が経っています。この長いインターバルはチームのパフォーマンスに影響すると思いますか?
A.福岡大会からアメリカズカップ・クオリファイヤーズまでの間にワールドシリーズが開催されないであろうということは前からわかっていました。残された期間でチームがトレーニングのプログラムをしっかりと進めていけるようにチームのタクティシャンであるクリス・ドレーパーがきっちりと管理してくれました。
 ただ速くセーリングできれば良いというだけでなく、しっかりと準備をして、良い状態でレースを迎えられるかということも大事です。5月までには必ず良い状態になります。どのチームも、レースを迎えるばでにやるべきことが多いことは感じていると思います。
 クオリファイヤーズでは各チームと2レースずつの合計10レースで終わってしまい、1チームが脱落して国に帰らなければなりません。良い状態で迎え、良いスタートを切れるようにしなければなりません。

Q.他のチームの新艇についてどう見ていますか?
A.英国チームが新艇を進水させるのが一番早かったので、その新艇は見ました。彼らが新艇でどういうセーリングをしてきたかを見てきましたが、開発艇のAC45Sから大きな進歩をしています。オラクルチームUSAもセーリングしましたが、USAとはデザインを含めた技術協力をしているため、彼らがどういった方向に向けて開発をしているのかはある程度わかります。彼らの艇と一緒にセーリングをするとお互いのデザインをするにあたっての判断がどういったところにあるのかがわかってとても興味深いです。
 ニュージーランドチームの新艇も報道の写真(下記参考)などで見ましたが、彼らは全く違うコンセプトで開発をしていますね。これが良い判断だったかどうかはこれからわかることですね。

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エミレーツチームニュージーランドのACCはサイクル・ペデスタルを採用。あたらに自転車競技のメダリストがチームに加入しました。photo by Hamish Hooper

Q.若い日本人セーラー2人はどうですか? 彼らはすでにレースに出られる状態なのでしょうか? それともまだやらなければならないことがあるのでしょうか?
A.吉田も笠谷も、とても進歩しています。グラインダーテストを実施して、彼らの進歩は素晴らしかった。彼らは優秀なアメリカズカップセーラーに成長しているし、ベースでの態度も素晴らしいです。

早福和彦選手兼総監督
Q.新艇の進水を迎えて今の気持ちは?
A.間違いなく、最高の瞬間です。また新たなマイルストーンを迎えることができ、とても喜んでいます。毎日朝から晩までハードワークしてくれたチームのメンバー全員、特にショアチームとその家族に感謝です。

Q.ここまでくる過程でどういった困難がありましたか?
A.私たちは一番遅くエントリーしたチームでしたので、他のチームに追いつくのは少し大変でした。精神的な観点では、時間のプレッシャーを感じました。悪天候のためにセーリングに出られない日があったりして、ストレスを感じることもありました。
 正直に申し上げて、アメリカズカップのキャンペーンでは、何があってもそれに対応して、ハードワークを継続するしかないので、困難とは思いません。

Q.新艇の開発をするにあたって、新たな発見はありましたか?
A.小さなことを毎日学んできましたので、とても難しい質問です。私が日本に一時的に帰国して1週間ほどで帰ると、多くのことが変わってしまっていたりするものです。

Q.バミューダでアメリカズカップ本戦が開幕するまで3カ月となりました。当初想定していたチームがいるべき位置・状態と比べて、今のチームはどうでしょうか?
A.とても良い位置にいると思います。クオリファイヤーズ開幕まで100日を切りました。たくさんのハードワークをしなければなりませんが、継続していきます。

Q.5月の本戦を迎える頃には、昨年11月の福岡大会から半年が経っています。この長いインターバルはチームのパフォーマンスに影響すると思いますか?
A.そうは思いません。開幕まで時間がありませんので、毎日効率よく、無駄にしないようにやるべきことをやっていきます。

Q.若い日本人セーラー2人はどうですか? 彼らはすでにレースに出られる状態なのでしょうか? それともまだやらなければならないことがあるのでしょうか?
A.彼らは素晴らしいです。毎日たくさんのことを吸収して、海上でも陸でもよく頑張ってくれています。ジムでも努力をしており、強くなっています。日本人の若いセーラーが頑張っている姿を見るのはとても良いものです。明日仮に本戦が始まっても、彼らは大丈夫な状態です。

Q.日本のファンにメッセージをください。
A.ついに新艇が進水しました。チームの状態に満足していますし、ここまでに受けてきたサポートに感謝しています。5月から良いパフォーマンスをして、日本にいる皆さまに良い報告ができるように頑張ります。

吉田雄悟選手
Q.新艇の進水を迎えての気持ちは?
A.何より、新艇を開発してくれたチームメンバーに感謝です。ここまでくるのに毎日ハードに働いてくれました。新艇は進水したから良いというものではなく、これからこの新艇に合わせて調整し、レースできる状態にしていかなければなりません。また新たなスタートという感覚です。

Q.まもなくアメリカズカップデビューです。今の心境は?
A.まだ経験がないので、何をどう考えれば良いのかわかりません。やるしかないという感じです。

Q.日本のファンにメッセージをください。
A.新艇が進水し、ようやくバトルが始まったという感覚です。開幕まで何が起きかわかりません。一日一日を大事にし、一瞬たりとも無駄にしません。

笠谷勇希選手
Q.新艇の進水を迎えての気持ちは?
A.ようやく新艇を進水でき、最高の気分です。

Q.もうまもなくアメリカズカップデビューです。今の心境は?
A.まだ経験がありません。少し不安もありますが、レースをするのが楽しみで仕方ありません。

Q.日本のファンにメッセージをください。
A.アメリカズカップ本戦の開幕まで本当に少しの時間しかありません。全力で戦い、アメリカズカップを手にできるように頑張ります。応援のほどよろしくお願いいたします。

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