歴史的名勝負をみせた英アレックス・トムソン、2位でフィニッシュ!
1月20日、ヴァンデ・グローブでArmel Le Cléac’hと激戦を繰り広げたAlex THOMSON(GBR。42歳)がフィニッシュしました。遅れること15時間59分29秒。Alexは74日19時間35分15秒でヴァンデ・グローブを終えました。(BHM編集部)
レ・サーブル=ドロンヌ(仏)へ戻り、世界一周を達成した〈HUGO BOSS〉Alex THOMSON。photo by Mark Lloyd / DPPI / Vendee Globe
記録を更新したArmelはもちろん、Alexもわたしたちの記憶に残る戦いを見せました。序盤の大西洋レグでは、〈HUGO BOSS〉の圧倒的なボート性能が印象的でした。しかし、スタートして二週間後にUFO(未確認浮遊物体)との衝突で、右舷側のフォイルを破損。片舷(ポートタック)の走りでスピードを落とさざるをえない状況となります。
その後、Armelにじわじわと追いつかれて逆転を許し、その後は差を広げられていくように思われました。一時は800マイル近く離されたAlexですが、ケープホーン回航前後、カームにつかまっていたArmelへ追いつきます。
また、フィニッシュ直前となる1月16日には、24時間で走る距離(デイラン)の大会記録を536.81マイル(平均22.36ノット)という記録で更新しArmelを攻め続けました。
「ここ(レ・サーブル=ドロンヌ)にいることが、信じられない。実際にフィニッシュラインを切るまで、何が起こるかわからないのだから。フィニッシュまで長い長い時間でした。フォイルが壊れていなかったら? と思うこともあったけれど、それは終わってしまったこと。アルメル、おめでとう。彼は偉大な戦いに勝つべくして勝利しました。わたしは2位の結果に満足しています。いまは家族に会い、普通の生活に戻り、そして眠ることを楽しみにしています」(Alex THOMSON)
朝焼けの中、レ・サーブル=ドロンヌへ戻った〈HUGO BOSS〉。photo by Olivier Blanchet / DPPI / Vendee Globe
2004-05大会、2008-09大会はリタイア、2012-13年大会で3位、そして今回2位となったAlex THOMSON。photo by Jean-Marie Liot / DPPI / Vendee Globe
死闘を演じたふたりが握手。photo by Mark Lloyd / DPPI / Vendee Globe
74日ぶりに家族と再会しました。photo by Jean-Marie Liot / DPPI / Vendee Globe
Alex THOMSONのフィニッシュ等、75日目ハイライト
◎Vendée Globe
http://www.vendeeglobe.org/
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