相模湾でメルジェス強風バトル!リビエラ・ジャパン メルジェスウィーク開催
11月3日〜6日にかけて神奈川県葉山港をベースに「リビエラ・ジャパンメルジェス ウィーク」が開催されました。今年は今話題のユースアメリカズカップチームやリオ五輪代表選手、慶応クルージングクラブの大学生などを含む12艇が集まり、例年に増して白熱したレースが展開されました。(レポート/日本メルジェス協会)
メルジェス20が12艇出場。今年も相模湾でメルジェスウィークが開催されました。photo by Amiko Tagami
初日は、比較的穏やかな風でスタートしました。シフトや強弱の激しい中安定したスコアで走り切った〈Quatre Hiro〉が3-1-3位のスコアで首位に立ち、1点差で〈Swift Magic〉、さらに1点差で〈Wild Rover Fast〉が続きます。
2日目、午前中に北寄りの風で1レースを行った後風がなくなり、風待ちとなります。午後になり南に変わった風は予想を超え、それまでとは一転、最後は30ノットを超えるサバイバルコンディションとなりました。
この日躍進したのは、今年のワールドにも出場した〈Swift Magic〉です。強風下でもミスなく走り切るクルーワークでトップに躍り出ました。
そして注目は、普段は49erで活動する小泉維吹率いるユースアメリカズカップチーム〈雷神〉です。強風となった第5、第6レースを高さのあるアップウインドを武器に1-3位とし、総合を3位と同点の4位としました。少ない練習時間でしっかりと艇を走らせる技術はさすがです。
穏やかだった初日。photo by Amiko Tagami
最終日は北寄りのやや強い風の予報でしたが、海上に出ると見る見るうちに風が上がり2日目に続きド強風。第7レースも隙のない走りで〈Swift Magic〉がトップフィニッシュです。僅差で2位争いを演じるのは〈Wild Rover Fast〉〈Quatre Hiro〉〈雷神〉の3艇です。
各艇鼻の差で第1マークを回り、リオ五輪代表の土居一斗も乗りこむ〈Wild Rover Fast〉がリードします。それを追う〈Quatre Hiro〉、〈雷神〉は風のシフトを拾いチャンスをうかがいます。
ドラマは最後に待っていました。フィニッシュ手前で〈Wild Rover Fast〉が痛恨のブローチング。これが尾を引き、このレースを5位とし〈Quatre Hiro〉に同点で逆転を許します。
第8レースは風の様子を見ながらスタートしましたが、上マークに着く頃には30ノットオーバーまで上がりノーレースとなりました。
その結果どの風域でも確実なアクションと堅実なレース展開で他を圧倒した〈Swift Magic〉が優勝、2位には〈Quatre Hiro〉、そして本大会初出場にして素晴らしいパフォーマンスを見せた〈Wild Rover Fast〉が3位となりました。
コリンシアンクラス(全クルーアマチュア)は、2日目にディスマストでリタイアを余儀なくされる不運もありましたが、2度トップフィニッシュするなど随所に光る走りを見せた〈SPRAY〉が優勝しました。
今年の大会は例年にも増して多彩な顔触れ、特に若手や女性の参加が多く見られ、クラスのコンセプトでもある老若男女すべてのセーラーが存分に楽しめるレガッタとなりました。
また、各チームのレベル差が昨年より小さくなり、各チームの日頃の練習の成果が出た大会でもありました。来年もまた同時期に大会が行われる予定ですが、益々クラスが発展し、多くのセーラーがヨットレースの醍醐味を味わえる場になることを目指していきたいと思います。
終始安定した走りでレガッタを制した〈Swift Magic〉。photo by Amiko Tagami
初参戦で大活躍の〈Wild Rover Fast〉。photo by Amiko Tagami
強烈なガストでブローチング。photo by Amiko Tagami
ユースACメンバー。photo by Amiko Tagami
◎日本メルジェス協会
http://jpmelges.com/
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