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ニュージーランド優勝!レッドブル・フォイリングジェネレーションワールドファイナル

 10月22、23日、アメリカ・ニューポートで開催された「レッドブル・フォイリングジェネレーション ワールドファイナル」。この大会に出場した矢野伸一郎/藤木一誓は上位進出ならず、予選敗退となりました。優勝は、ニュージーランドです。現地から届いた最終レポートと矢野選手のコメントを紹介します。このフォイリングジェネレーションは、次大会も計画されているとのこと。みなさん、楽しみに待ちましょう!(BHM編集部)

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第1回レッドブル・フォイリングジェネレーションの優勝はニュージーランド、2位スイス、3位イタリアとなりました。photo by Onne van der Wal / Red Bull Content Pool

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 10月22日、ニューポートハーバーは、夕方に通過する前線前のシフティーなコンディションとなりました。30分程度の風待ちの後出艇、先ずは前日の1回戦で敗退したチームによるラウンドが行われました。(レポート/鈴木國央)

 日本代表の矢野/藤木は、スタートから終始リードを保ち1位でフィニッシュ、次のラウンドに進むことができました。その後レース海面を雨とともに前線が通過し、15ノット超のガストが入ったため、一時レースを中断しましたが、雨とともに風も収まり、続くラウンドが行われました。

 スタートで成功した矢野/藤木は、風上ゲート、その後の風下ゲートまで、2位を保っていましたが、アップウインドレグで3位、4位の艇をカバーすることができずに、左右にスプリットしてしまい、そのスプリットが仇をなし、4位でフィニッシュし、全てのレースを終了いたしました。

 この大会を見ていて感じることは、フライングファントムという、フォイリングカタマランの特殊な船であれ、勝ち進むためには基本に忠実なヨットレース力ができなければいけないと感じました。

 今大会に出場するほとんどの選手は、この艇に乗り慣れてなく、20ノットを越すスーパースピードの艇を、上手にコントロールするのは難しい。しかし、上位に食い込む艇は、レーススタート前にレイラインを確認し、ニューポート湾の強い潮流を確認した上で、基本に忠実なヨットレースを行なってきます。

 この基本に忠実なヨットレースができる上で、アップウインドでのフォイリング技術や、フォイルジャイブなどのテクニックを持っていることが、ワールドチャンピオンになるための資格なのだと思います。

 2017年に、もう一度日本で予選が行われるかもしれません。次のフォイリングジェネレーションを目指すセーラーは、ぜひとも強靭な肉体を作り、基本的なヨットレースの戦いを学び、準備を行なってもらいたいと思います。参考までにフライングファントムの適正体重は、150〜160キロと言われています。

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日本代表の矢野(左)/藤木。photo by Predrag Vuckovic / Red Bull Content Pool

矢野伸一郎コメント
「今回の、レッドブルフォイリングジェネレーションでは、15カ国の選手が集まりました。自分たちの目標はベスト4でレースに挑みましたが、世界の壁はとても厚く、2回戦で敗退という結果に終わってしまいました。
 レースでは、いいところもあったのですが、焦ってしまったり、普段と違う行動をとってしまったり、1番大事なところで間違った判断をしてしまい負けにつながってしまいました。
 自分たちのレースに対する考え方など、たくさん改善していかないとダメなことが今大会で出てきました。この結果を素直に受け止め、もう一度初心に戻り、ヨットについて考え、新たなステップにつながっていけたらいいなと思います。
 今大会に関わってくださった方々にとても感謝しています。今までとは、少し違う形の大会でとても楽しく刺激のある時間を過ごし、色々な国の人と出会い、とてもいい思い出になりました。本当にありがとうございました」

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乗り慣れないフォイリングカタマランに苦戦しながらも健闘した矢野/藤木。photo by Predrag Vuckovic / Red Bull Content Pool

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15カ国の代表選手。このなかから未来のスター選手が登場するのでしょうか。楽しみです。photo by Predrag Vuckovic / Red Bull Content Pool

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