大詰め和歌山ワールド、ドイツが抜け出す。J/24世界選手権4日目
9月22日、和歌山J/24世界選手権は4日目となり、大会は本日を含めて残り2日。各チームとも、最も気合いが入りそうな日なのだが、残念ながら風弱く、陸上には回答旗と数字旗3が掲揚された。これでレーススタート時刻は早くても1時半。しばしの休戦状態となったが、昼過ぎに回答旗が降りて4日目のレースが始まった。(レポート/今津浩平 J/24世界選手権実行委員会)
風待ち後、吹き出した風に出艇。しかし、雨と一緒にやってきた風は長く続かず、大会4日目は微風1レースで終了。photo by Junichi Hirai
天気は曇天。時折、水滴が降り降りてくる。風向は北西。風速は、せいぜい6から8ノットというところか。相変わらず痺れるようなコンディションの中、第6レースが始まった。
艇団が進む方向は、右が7割、左が3割でセパレート。左右ともにブローは同じように見えるのだが、1上航の中盤くらいで、右海面の艇団がグンと伸びた。
この右海面を先頭で走ってきたのは〈月光DIANA〉(畠山知己)。1上マークをトップで回航。その後、執拗に食い下がる〈Singapore〉(Borstnar Vladimir)を最後はマッチレースで抑え込み、今大会初めてのトップフィニッシュを飾った。
このレース後、本部艇は辛抱強く次の風を待ったが、午後4時の時点でAPAが掲揚されて、この日のレースは、ここまで。大会四日目は、1レースのみで完了することになった。
昨日まで首位につけていた〈JJOne〉は、この日も大きく順位を落とすことなく7位で走りきり、しっかり首位を維持。また、〈フォックス〉〈いちもくさん〉も、昨日までの2位、3位を確保したまま、最終日を迎えることになる。
第4位には、ペルーの〈Hawky〉(Arribas Harten Javier)。第5位には、昨日からさらに1つ順位を上げた〈Cougar〉(Will Welles)。また、きょうのレースでトップフィニッシュの〈月光DIANA〉が、第6位と続く。
トップ3が、やや抜け出た感はあるが、この難しいコンディションの中、まだまだ、何が起こるかわからない。各艇、決して、気は抜けないだろう。
さて、泣いても笑っても、明日が最終日。ヨットの神様に是非とも良い風が吹くように祈りたい。
第6レースでトップの〈月光DIANA〉(畠山知己)。艇上でコースを引いた市川航平曰く「スタート前の走り合わせで右海面の良さを確信、スタートから右を狙った」とのこと。また、スキッパーも、タクティシャンを信頼して、ヘルムに集中できたと言う。第3レースのUFDが痛いところだが、それも「織り込み済み」(畠山談)。 残る最終日、強い〈月光〉を見せて欲しい
紅一点女子チームの〈Kanaloa〉(藤井 麗)。参加チームの中で、唯一の全員女子チーム。その分、トータル体重が不足しているが、微風〜軽風の今大会では、それも有利に働いているようだ。大会4日目を終えて総合10位。優れたボートスピードで、コンスタントな成績を残しているのは賞賛に値する。最終日の走りもまた、楽しみだ
大会4日目ダイジェスト映像
◎和歌山J/24世界選手権・公式サイト
https://www.j24.gr.jp/2016_worlds/
◎J/24和歌山ワールド・フォトギャラリー
前日 https://goo.gl/photos/vK7N1GvHxwmX15Ss8
レース初日 https://goo.gl/photos/N3qQSETKh9Dkcg4V6
レース2日目 https://goo.gl/photos/dnT6joX1mEzo8DCJ9
レース3日目 https://goo.gl/photos/BTJLR72h6dWZeBYe6
レース4日目 https://goo.gl/photos/fRCQvUSBUez2sAJR7
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