微風混戦の開幕!2016年和歌山J/24世界選手権初日レポート
9月19日、いよいよ迎えた大会初日。台風接近による心配が嘘のような、穏やかな朝を迎えた。むしろ無風によるレース進行の遅延が心配されたが、予定時間を約1時間過ぎた頃、和歌山の海に、少しずつシーブリーズが吹き込み始め、スタートの準備は整った。(レポート/今津浩平 J/24世界選手権実行委員会)
微風の幕開けとなった和歌山J/24世界選手権。photo by Junichi Hirai
41艇によるJ/24クラスのスタートシーンは迫力満点。ゼネラルリコール後の二度目のスタートで、世界選手権大会の幕は開いた。
第1レースでトップを取ったのは、ドイツからやってきた〈JJOne〉。ラインの真ん中からフルスピードでスタートを切り、左右の海面を上手に使って、上マークをトップ回航。そのまま逃げ切って、第1レースを勝ち取った。
続く第2レースでは、日本の〈MARIL〉が、やはりこのレースでも好位置を走る〈JJOne〉と熾烈な戦いを繰り広げた。結果、2上航で右海面を選んだ〈MARIL〉が〈JJOne〉を抜き返し、見事な逆転劇で1位を奪取した。
なお、優勝候補最右翼の〈Cougar〉(USA)は、第1レースは堅実に6位に入ったものの、第2レースでは痛恨のUFD。出だしでややつまずいた形だ。
初日の2レースが終わってトップは〈JJOne〉。2番手には、3-8位という堅実な走りで、日本の〈いちもくさん〉が付けている。3番手の〈Hawky〉(PER)の後ろには、日本の有力チーム〈月光〉〈フォックス〉〈シエスタ〉が続く。
大会は初日が終わったばかり。和歌山の難しい海面は、各艇に、そう簡単にコンスタントな成績を取らせそうにない。選手にとっては、これからが正念場であり、見る側にとっては、これからが楽しみだ。
初日首位の〈JJOne〉(Daniel Frost)。和歌山の難しい海面で、しかも世界選手権の大舞台で、1-2位という圧倒的な成績にて初日を終えた。J/24ヨーロッパ選手権では、昨年、今年と2年連続で準優勝。チームの強みは、7年間に渡って同じクルーメンバーで戦っていることだと言う。photo by Junichi Hirai
第2レーストップの〈MARIL〉(北詰有人)。第1レースでは、あまり良い場面はなかったようだが、続く第2レースでスタートから素晴らしい走りを見せ、1位を勝ち取った。ドイツの〈JJOne〉に一旦抜かれたが、2上航で逆転した粘り強さは見事。若さの魅力もあり、2日目以降も楽しみだ。photo by Junichi Hirai
J/24世界選手権・大会初日ダイジェスト映像
◎和歌山J/24世界選手権
https://www.j24.gr.jp/2016_worlds/
◎和歌山ワールド・フォトギャラリー
前日(プラクティスレース、開会セレモニー) https://goo.gl/photos/vK7N1GvHxwmX15Ss8
レース初日 https://goo.gl/photos/N3qQSETKh9Dkcg4V6
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