真夏の西宮、シーブリーズの戦い!関西選手権レポート
8月6、7日、全国的に酷暑のニュースが話題となった8月最初の週末、新西宮ヨットハーバーで470級とスナイプ級の「関西選手権」が開催されました。2日間を通じて典型的な「西宮のシーブリーズ吹き出し」コンディションとなり、5〜10ノットの中で全8レースを消化しました。(レポート・写真/兵庫県セーリング連盟)
毎夏恒例の関西選手権。吹き上がったシーブリーズの中で迫力のレースがおこなわれました
470級は2020年東京五輪を目指す若手チーム、来年、再来年の国体開催を控える実力チームがシリーズを引っ張っていきます。特に学生時代に西宮の海を知り尽くした神木/疋田(Rev’s YAMAHA Sailing Team)は、得意の軽風下のスピードを武器に、全レースを下エンドスタートを試み、初日を首位で折り返しました。
しかし、ピンエンドスタートにリスクはつきものです。第6レースでケース+ペナルティターンを食らってしまい、こちらも軽風下で安定したスピードを誇る出道/中河(福井県庁/福井県体育協会)に逆転優勝をさらわれる結果となりました。
3位には、愛媛国体を控えて強化が進む今村/大嶋(一宮グループ/米谷建設)が入り、4位はターゲットウィンドよりもコンディションが軽すぎたか高山/木村(Rev’s YAMAHA Sailing Team)、5位は関東から様子を見に来た小泉/野田(トヨタ自動車東日本/日本経済大学)となりました。学生のトップは6位に入賞した矢野/寺内(同志社大学)です。実業団チームに一歩も引かない見事な闘いぶりが目を引きました。
今年は全日本インカレ個人戦が9月に、全日本470級選手権が11月にそれぞれ西宮で開催されます。ひとつのベンチマークとして非常に興味深い結果と言えるでしょう。
関西水域のスナイプ級は、実業団チームのGOOD HOLDINGSに関西学院大学を筆頭とする実力派学生チームがどこまで絡めるか、が毎年の構図となっています。
今年は例年以上に実力伯仲となり、まるで2対2のチームレースをしているかのような上位争いが見られました。それぞれにとって良いトレーニングかつ、他チームにとっても全国レベルとの距離を測ることでこれからのインカレに向けた課題出しと目標作りに繋がればよいと思います。
最終結果は平田/田辺(GOOD HOLDINGS)が連覇達成、2位3位には西原/誉田・喜田/柴田(関西学院大学)が入りましたが、点数差は非常に僅差でした。
兵庫県セーリング連盟ではGPSを使ったマーク設置、トラぺゾイドでのボトムゲートマーク運用など、できるだけグローバルスタンダードな運営を目指しています。水深が浅いこともあり、距離プラスマイナスでのC旗掲揚などもかなり頻繁に実施します。運営陣はそこそこ疲弊しますが、参加された選手の皆さんが公平公正だったと思っていただける運営だったら幸いです。
暑い中、遠方からも多くご参加いただきありがとうございました。では、火照った身体を冷やしながらリオ・オリンピックの応援に移りましょう!
◎兵庫県セーリング連盟
http://www.jsaf.or.jp/hyogo
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