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岡本・岡本ペア優勝!RSクラス合同開催、葉山RS全日本選手権2016レポート

 7月9、10日、葉山沖で「RS全日本選手権2016」が開催されました。参加は21艇。RS100、RS200、RS500、RS800、RS Quba、RS Feva、RS aero、RS Vareo、RS Questの9艇種が同時にレースを行い、フィニッシュのタイムから、それぞれの艇種ごとに修正タイムを計算して順位を決定する、レーティングシステムを採用しています。(レポート・写真/日本RSクラス協会)

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9クラス21艇が修正タイムで競ったRS全日本選手権。葉山・森戸沖で開催されました

 9日は開会式と2レースのプラクティスレースを実施の予定でしたが、プラクティスレース1レース目の途中で、豪雨と濃霧に襲われ、本部船からアウターマークが見えなくなるほどの視界不良に。早々にレースを切り上げて、陸に戻ることになりました。朝から雨に打たれながらがんばって艤装したのに…。お疲れ様でした。

 翌日10日は前日とはうってかわって、いい天気になりました。1レース目はトライアングル2周。3m/s前後の軽風のなか、船体重量30キロという軽さを生かしたRS aeroの校條選手が、シングルハンド艇でダブルハンド艇と互角の走りを見せ、見事、修正タイムでトップになりました。

 2レース目は上下2周のソーセージコース。ジェネカー艇と、それ以外の艇でダウンウインドのコース取りが大きく違うので、有利不利を極力なくすため、コースを2種類用意してレースごとに変更します。

 南から良い風が入ってきた一周目。1レース目に引き続きRS aeroの校條選手、そしてダブルトラッピーズ艇、RS800の下平・黒田ペアの2艇が、他艇を大きく引き離して上マークを回航します。

 しかし、ここで突然、風がぱったりと止んで我慢のレースに。ここでRS200の岡本・岡本ペアが、わずかに残るパフを丁寧に拾い続け、遠い遠い3番手からじりじりと追い上げ、見事に逆転のトップフィニッシュを飾りました。このレースで半数の艇がタイムリミットに間に合わずDNFに。

 マークを半分の長さに変更しておこなわれた3レース目。コースは再びトライアングル2周。現在時刻から考えて、このレースが最終レースとなりそうです。3m/s程度の軽風ですが、風もまた吹いてきました。

 スタート時、全艇が果敢にラインを攻めてゼネラルリコール。ただ、艇の動きがちょっと不自然です。どうやらスタートラインから上マーク方向へ、かなり強い潮の流れが発生しているようです。その後も、潮に押し出される形で、リコール艇が続出。なんと5回連続ゼネラルリコールに。

 スタートラインを極端な上有利に打ち変え、スタートラインのかなり手前側で待機することで6回目にして、ようやく正常にスタートを切ることができました。しかし、上マークを回った時点で、再び風がなくなり、無念のノーレース。全日本選手権は2レースでの成立となりました。

 1-2位のRS aero校條選手と、2-1位のRS200岡本・岡本ペアが、同得点・同着順のタイとなりましたが、最終レースで、上位の岡本・岡本ペアが、2016年RSクラス全日本チャンピオンに輝きました。2レース目で見せた、微風での大逆転が優勝につながりました。

 今年は、1日目が大雨、2日目が微風と、あまり天気に恵まれない2日間となってしまいました。そんな中、がんばってレースを続行していた選手のみなさん、安全に配慮しつつ、ちょっとでも良いレースになるよう気を配りながら運営していただいたスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。

16.07.14_rsresult2016
RS全日本選手権2016成績

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