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世界のフォイリングボートが集結!イタリア・ガルダ湖「フォイリングウィーク」開幕

 7月5日、バルクヘッドマガジン編集長は、イタリア・マルチェージネに来ています。今回の目的は、ガルダ湖で開催される「フォイリングウィーク」の取材です。このイベントは、世界のフォイリングボートを集めたレースやプロトタイプボートの展示、フォーラム、ワークショップなどがおこなわれるフォイリングボートショーです。(BHM編集部)

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ガルダ湖で開幕したフォイリングウィーク。7月10日まで開催されます。photo by Junichi Hirai

 フォイリングウィークの開催は今年で3回目になります。毎年ガルダ湖でおこなわれていますが、今年ははじめてイタリアから飛び出してアメリカ・ニューポートでも開催されることが決まっています。今回、フォイリングウィークに集まったのは、モス、ワスプ、カイトフォイル、ウインドフォイル、S9、フライングファントム、GC32など。さらにオリジナルのプロトタイプも登場します。

 今週のバルクヘッドマガジンは、イタリア・ガルダ湖から「フォイリングボート」について紹介します。とはいえ、編集長もフォイリングウィークを取材をするのは初めてなので、日を追うごとに情報をアップデートできればと考えています。おたのしみに!

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【WASZP ワスプ】ビギナー向けの廉価版モスとして昨年登場したワスプ。制作するのはMACH2と同じアンドリュー・マクドゥーガル(豪)でカラフルな6艇がお披露目されています。では、モスと何が違うのでしょう? photo by Junichi Hirai

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ワスプの艤装をパッと見て分かるのは「リギンがない」「ブームバングがない」「ダガー・センターが船台に乗ったまま取り付けられる」。アイデアがふんだんに取り入れられています。photo by Junichi Hirai

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リギンがないことでマストが太く頑丈になっています。photo by Junich Hirai

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ブームはウインドサーフィンのようなウィシュボーンブーム。グースネックから伸びるブームではありません。つまりバングもありません。マストから斜めになったブームのテンションをコントロールすることでマストを曲げています。photo by Junichi Hirai

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既存のモスでは船台をはずさないとフォイルを装着できません。フォイルを取り付けすることで通常のディンギーに近くなった感じがします。photo by Junichi Hirai

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ワスプでは船台のままスロープから出艇できることになります(モスは船をそのまま担いで海へ入っていく)。ただ、フォイルを水面下におろして、ハイトアジャスターに取り付ける作業を水上でおこなうことになり、余計な時間が掛かります。photo by Junichi Hirai

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ワスプに乗ってニコニコのアンドリュー・マクドゥーガル(60歳)。いま世界で15艇ができあがったところなんだ、と話していました。photo by Junichi Hirai

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気になるスピードはどうなのか? フルカーボン仕様のモスとは重量差もあり比較する対象ではありません。ワスプはモス規定に入るためレースに出られますが、ワンデザイン艇としての普及を目標にしています。photo by Junichi Hirai

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デッキまわりは(モスに比べて)非常にシンプル。カニンガム、ウィシュボーンブームのテンション調整、メインシート、ハイトコントロールのシートが見えます。メインシートはブーム後方からリードされてデッキ前方のブロックを介して手元に。かなり前方に位置しています。photo by Junichi Hirai

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クリュー部分。ウィッシュボーンブームにはアウトホールの役割をするブロックも取り付けられています。photo by Junichi Hirai

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【ハーバーで見かけたプロトタイプ】カタマランのフォイル艇。この船のフォイルをよく見ると…。photo by Junichi Hirai

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フォイルが巨大なちょうつがいで上下する仕様になっていました。大胆です。photo by Junichi Hirai

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セーリングはしていませんでしたが、改造ディンギーもあります。photo by Junichi Hirai

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フラップはモスのようにバウスピリット先端のウォンド(センサー)で動くようです。photo by Junichi Hirai

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湖面ではGC32レーシングツアーのトレーニングレースがおこなわれていました。日本を含め10艇がエントリーしています。photo by Junichi Hirai

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大小複数のフォイリングボートがところ狭しと走りまわっています。photo by Junichi Hirai

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フラット水面のガルダ湖はフォイリング天国。フォイリングカイトも6艇参加しています。photo by Junichi Hirai

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カイトのグループ。フォイリングとカイトボードが混ざってセーリングしています。photo by Junichi Hirai

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フライングファントムも8艇参加。photo by Junichi Hirai

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マストとセールがカント(斜め)に変形するカタマラン(VOILAVION)もセーリング。しかし、予想以上に遅いのが気になりました。photo by Junichi Hirai

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陸上ではハードウイングセール仕様のモスらしき船が用意されていました。これは一体???photo by Junichi Hirai

◎Foiling Week
http://one.foilingweek.com/index.php

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