英ポール・グディソンが総合1位、全日本タイトルは28年ぶり梶本恆平の手に!
5月22日、 ヤンマー国際モス級選手権大会2016の前哨戦として、葉山港で2日間行われた第50回全日本国際モス級選手権大会。大会最終日は安定した陸風が吹き、4レースが行われました。(レポート/西朝子 モスワールド実行委員会)
「昨日は風が弱く1レースしかできなかったので、今日4レースできてホッとしました。第1レースは風が弱く、フォイリングスタートとはなりませんでしたが、その後どんどん風が上がり、第3レースではブローで20ノットを記録しました。モスらしいレースができましたね」と、京黒太郎レース委員長。
陸からの風は平均して10ノット以上。フラットな海面で、フォイリングには最適なコンディションでした。トップ選手はもちろん、ワールドに向けて猛練習してきた選手たちも、お腹いっぱいになるまでレースを堪能することができたでしょう。
今日絶好調だったのが、イギリスのポール・グディソンです。4レースを1-2-2-1でまとめて総合1位。2位は同じくイギリスのクリス・ラシュリー。オーストラリア勢はスコット・バベッジが3位でした。
モスは体力的な消耗が激しい艇種です。1日4レースでクタクタになる選手が多い中、グディソンは涼しい顔で、「(アメリカズカップチーム)アルテミス・レーシングで毎朝ジムトレーニングしているから、これくらいは大丈夫だよ」と笑顔を見せてくれました。
日本人選手トップは総合6位の梶本恆平で、全日本タイトルを手にしました。梶本選手は1988年、初出場した全日本で優勝の快挙を成し遂げています。それから28年、50回目の記念大会で二度目のタイトルを手にしました。
「初優勝の時は右も左も分からない状態でしたが、それから再びタイトルを手にするまでこんなに長い時間がかかるとは思いませんでした。この結果はとてもうれしいです」と、喜びを口にしました。
女子選手トップは、35位の田畑和歌子です。「昨日は艇にトラブルがあり、満足のいく走りができませんでした。今日もベストな状態ではありませんでしたが、手堅くまとめることができたのが良かったのでしょうね。オーストラリアのエマ(エマ・スピアーズ選手)のほうが上だと思っていたので、ちょっとびっくりしました」とニッコリ。梶本・田畑夫妻が揃ってタイトルを手にした全日本選手権でした。
快晴の日曜日。葉山沖は多くのヨットで埋め尽くされ、フォイリング艇のレースを一目見ようと、20艇以上のボートやクルーザーがレース海面近くでやってきました。またレース実行委員会が用意した観覧艇には150人以上が乗船し、レース観戦やクルーズを楽しんでいました。
23日のプラクティスレースを経て、いよいよ24日から世界選手権のレースが始まります。好調のイギリス勢とそれを追うオーストラリア勢、そして日本勢のレースから目が離せません。
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モス級全日本選手権ダイジェスト
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