Loading

レーザーラジアルで太平洋航海へ。女性シングルハンドセーラー、タニアの挑戦

 レーザーラジアルで太平洋航海に挑戦すると聞いたら、あなたはどう思いますか? 今ものすごいことを計画している女性がメキシコにいます。同国代表で4度オリンピックに出場したタニア・エリアス・カリュス選手が挑戦するのは、サンフランシスコからハワイまで4200マイルを走破すること。しかも、五輪種目のレーザーラジアル級を使用するという前代未聞の挑戦です。(BHM編集部)

編集長が先々週取材したメキシコ・ラジアル世界選手権にも出場していました。タニア選手は、メキシコのプルタルコ・エリアス・カリュスモ大統領の孫でもあります。photo by Junichi Hirai

 タニア・エリアス・カリュス(メキシコ。1979年生まれ)は、6歳でセーリングをはじめ、ヨーロッパ級でシドニー、アテネ五輪に出場、青島、ロンドン五輪ではレーザーラジアル級で出場。2006年のラジアル世界選手権には銅メダルを獲得したベテランです。

 その後、リオ五輪を目指すのと同時にヴァンデグローブ(単独世界一周レース)を最終目標とするセーリングキャンペーンを計画し、2012年にはロスカボスからプエルトバヤルタまで300マイルを走破(ギネス記録)しました。

 タニアは1月のマイアミ・ワールドカップに南アメリカ大陸出場枠を掛けて戦いましたが敗退。リオ五輪出場の夢は絶たれてしまいました。五輪活動は終了しましたが、シングルハンド航海の計画を見直し、2017年に「トランスパック・チャレンジ」、2020年に「ヴァンデグローブ」に挑戦するプロジェクトを本格始動しました。

 現在、タニアはウエブサイトを通じたクラウドファウンディングで航海の資金を募集しています。

◎World Record Attempt 2017(クラウドファンディング)
https://www.sponsorise.me/en/project-world-record-attempt-2017
◎タニア・エリアス・カリュス公式ウエブサイト
http://www.taniaunlimited.com/

THE TRANSPAC CHALLENGE
The Route: CALIFORNIA – HAWAII
The Boat: 14 ft LASER RADIAL
The distance: 4200 KM (2300 nautical Miles) in straight line
The wind: 12-15 KN
Average boat speed: 5-6 KN (10-12 Km/Hr)
Approximate arrival time: 14-15 days
Real time arrival: 3 Weeks
Departure date: summer 2017

サンフランシスコからハワイまでの航海を計画しています。予定航海は三週間とのこと。夜はどうするのでしょうか?


タニア選手のメッセージ

====================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
海快晴
ポール・スチュアート
ジャストヨット運送
日本レジャーチャンネル
ベイトリップ セーリング
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
ノースセールジャパン
フッドセイルメイカースジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
リビエラリゾート
Velocitek
コスモマリン
Gill Japan/フォーチュン
JIB
一点鐘
エイ・シー・ティー
ファクトリーゼロ

CATEGORY:  DINGHYNEWSOFFSHOREOLYMPIC