ミストラル吹き荒れる!セーリングワールドカップ・イエール開幕
4月27日、フランス・イエールで「セーリングワールドカップ・イエール」がはじまりました。この大会は年間5戦おこなわれるワールドカップの第3戦で、出場は各クラス上位40艇に限定されています。8月のリオ五輪までワールドカップが本大会とイギリス・ウエイマスの2大会しか残されていないこともあり、レース経験を求めるランキング上位選手が出場しています。(BHM編集部)
この上位限定システムになって実質2年目を迎えますが、残念ながらワールドカップの流れは順調と呼べないようです。昨年はプリンセスソフィア杯がイエール大会の予選になっていましたが、今年は予選なし。クラスによっては、ランキング30位までにインビテーションが出され、なんと残り10艇は実質「早いもの勝ち」というアンフェア極まりない限定大会となっています。
ある国の選手は、正式にエントリーできなかったにも関わらず、前日に大会受付に掛けあったら出場可能になったという、なんとも不明瞭な参加資格です。選手に負担を掛ける日程の問題、ファイナルのアブダビ戦の取り止め等、ワールドカップのシステムそのものが、改変時期に来ているといえるでしょう。
こうした内情とは反対に、リオ五輪を直前に控えるトップセーラーは急成長をみせています。五輪期間の4年間で最もブラッシュアップされているこの時期、ほとんどの国で代表選手が決まり、セーリングに磨きを掛けて挑んでいます。
セーリングワールドカップ・イエール大会に出場する日本選手は次の通りです。
470級女子
吉田 愛/吉岡美帆(ベネッセホールディングス)
470級男子
市野直毅/長谷川孝(無所属/横浜ゴムMBジャパン)
49er級
牧野幸雄/高橋賢次(トヨタ自動車東日本)
RS:X級男子
富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
RS:X級女子
伊勢田愛(福井県体育協会)
初日は、30ノットオーバーのミストラルが吹き荒れるイエールの洗礼にトラブル艇続出。日本チームも強風レースにミスの目立つ1日になりました。セーリングワールドカップ・イエールは5月1日まで開催されます。
セーリングワールドカップ・イエール 大会初日成績
470男子 参加39艇
1. AUS Mathew Belcher / William Ryan 3.00p
2. GBR Luke Patience / Chris Grube 6.00p
3. CRO Sime Fantela / Igor Marenic 7.00p
24. JPN 市野直毅/長谷川孝 45.00p
470女子 参加34艇
1. NZL Jo Aleh / Polly Powrie 3.00p
2. POL Agnieszka Skrzypulec / Irmina Mrozek Gliszczynska 7.00p
3. BRA Fernanda Oliveira / Ana Luiza Barbachan 8.00p
26. JPN 吉田 愛/吉岡美帆 50.00p
49er 参加40艇
1. NZL Peter Burling / Blair Tuke 4.00p
2. AUS William Phillips / Sam Phillips 5.00p
3. GBR John Pink / Stuart Bithell 7.00p
35. JPN 牧野幸雄/高橋賢次 59.00p
RS:X男子 参加40艇
1. POL Pawel Tarnowski 2.00p
2. POR Joao Rodrigues 6.00p
3. FRA Thomas Goyard 8.00p
15. JPN 富澤 慎 25.00p
RS:X女子 参加40艇
1. FRA Helene Noesmoen 2.00p
2. POL Maja Dziarnowska 3.00p
3. POL Zofia Noceti-Klepacka 5.00p
34. JPN 伊勢田愛 54.00p
【イエールに展示された東京五輪世代のフォイリングナクラ17】
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