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日本メダルレース進出ならず。アルゼンチン470級世界選手権5日目

 2月26日、「アルゼンチン470級世界選手権」5日目。朝から雨が降るブエノスアイレス、サン・イシドロヨットクラブ。前線による強い雨は夏の清涼剤となりますが、予選最終日には不向きの天候です。選手たちは午後まで陸上待機となり、スコールのような雨が過ぎ去り、ようやく出艇です。(BHM編集部)

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レースが終わり、ハーバーへ戻ると夜。日本3チームは予選敗退となりました。photo by Junichi Hirai 

 前日よりも水草の影響がないように見えましたが、これは場所によりけりです。風は徐々に上がりオーバーパワーの風になりました。しかし、風向は安定せず。大きく振れる風のなかで、男子2レース、女子2レースがおこなわれました。

 予選最終日の日本は、覇気がありません。本大会は、「風のシフト、川の流れ、水草を避ける」がキーワードです。普段のヨットレースとは違う特別な状況ですが、条件はみな同じで、だれもが苦手なレース海面といえるでしょう。日本選手は、ヨットレースの応用問題を解けないような未熟さがあり、安定して前を走ることが出来ませんでした。1上マークから順位が悪いということは、スタートと第1レグのプランに失敗があるのでしょう。

 吉田 愛/吉岡美帆はメダルレースに1歩とどかない11位、沈する場面もあった山口祥世/畑山絵里は31位、男子の土居一斗/今村公彦は27位で予選を終えました。メダルレースを逃したことは、日本の実力をあらわすひとつの材料と考えられます。

 日本選手は、3月プリンセスソフィア杯、4月パルマ・欧州選手権と連続し、その後、チームよってワールドカップや五輪チームはリオでトレーニングレース(5月)に参加するとのこと。五輪選手は現時点の実力を受け入れつつ、残された期間で悔いの残らない準備をおこなってほしいと思います。

 27日、アルゼンチン470級世界選手権最終日は、上位10艇によるメダルレースがおこなわれます。男女とも新王者誕生なるでしょうか? それとも男子オーストラリア、女子オーストリアのディフェンダーチームが抑えつけ、連覇を勝ち取るのかなど見どころがたくさんです。

アルゼンチン470級世界選手権 5日目成績
女子 参加39艇
1. FRA Camille Lecointre / Helene Defrance 44p
2. AUT Lara Vadlau / Jolanta Ogar 50p
3. NZL Jo Aleh / Polly Powrie 51p
4. CHN Xiaoli Wang / Lizhu Huang 56p
5. BRA Fernanda Oliveira / Ana Luiza Barbachan 58p
6. USA Sydney Bolger / Carly Shevitz 63p
7. POL Agnieszka Skrzypulec / Irmina Mrozek Gliszczynska 67p
8. USA Anne Haeger / Briana Provancha 68p
9. ESP Barbara Cornudella Ravetllat / Sara Lopez Ravetllat 75p
10. NED Afrodite Zegers-Kyranakou / Anneloes Van Veen 76p
11. 吉田 愛/吉岡美帆 93p
31. 山口祥世/畑山絵里 201p

男子 参加42艇
1. CRO Sime Fantela / Igor Marenic 42p
2. NZL Paul Snow-Hansen / Daniel Willcox 55p
3. AUS Mathew Belcher / William Ryan 58p
4. FRA Sofian Bouvet / Jeremie Mion 62p
5. GRE Panagiotis Mantis / Pavlos Kagialis 91p
6. GER Ferdinand Gerz / Oliver Szymaski 93p
7. ITA Gabrio Zandona / Andrea Trani 93p
8. GBR Luke Patience / Chris Grube 94p
9. SWE Anton Dahlberg / Fredrik Bergstrom 97p
10. ESP Onan Barreiros Rodriguez / Juan Curbelo Cabrera 108p
27. 土居一斗/今村公彦 194p

◎大会写真(バルクヘッドマガジン・フェイスブック)
https://www.facebook.com/bulkheader/
◎ARGENTINA 470 Championships
http://2016worlds.470.org/

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第1レースのサイトマーク。風がシフトして強烈なリーチングでぶっ飛んでくるあたりは、さすがの大迫力です。photo by Junichi Hirai

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上マーク回航の攻防で沈をするフランス艇。水深は2〜4メートル。マストが刺さる水深なので必死です。photo by Junichi Hirai

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予選最終日の2レースを18-11位。メダルレース出場を逃した吉田/吉岡。photo by Junichi Hirai

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総合27位に甘んじた土居/今村。photo by Junichi Hirai

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多くの課題を残した山口/畑山(31位)。photo by Junichi Hirai


大会5日目ダイジェスト映像:制作:デイリーセーリング

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