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南米アルゼンチンの戦い始まる!470級世界選手権初日

 2月22日、アルゼンチン・ブエノスアイレスで「470級世界選手権」が開幕しました。昨年10月におこなわれたイスラエル大会からわずか4カ月。2016年オリンピックイヤーの世界選手権は、南米アルゼンチンで開催されます。本大会に日本から土居一斗/今村公彦(チームアビーム)、女子の吉田 愛/吉岡美帆(ベネッセ)、山口祥世/畑山絵里(ノエビア)が出場します。(BHM編集部)

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アルゼンチンではじまった470ワールド。レース海面には上流から流れてきた大量の漂流物(植物)が流れています。photo by Junichi Hirai

 南半球アルゼンチンの季節は夏。日中の気温は35度を越え、強い日差しが降り注ぎます。開催場所はブエノスアイレス郊外、同国のセーリング基地、サン・イシドロ・ヨットクラブです。レース海面のブエノスアイレス沖は海ではなくラプラタ川。対岸が見えないほどの広さなので、海と変わりありませんが、川である証拠に速い流れがあり、淡水なので舐めても塩気がありません。

 さらにラプラタ川上流から大小の木々が流れ、あらゆる場所でウイード(水藻)や漂流物(植物)が流れています。このことから、大会期間中「レース中にラダーをあげてもよい」ことにクラスルールが変更されました。実際のレース海面では、ウイードを避けることは不可能なほどセーリングを邪魔しています。

 また、レース海面の水深は2〜4メートルしかなく、川の流れと風向により不規則な波が立ちます。それに、にごった川の色がブローラインを読みにくくさせるなどラプラタ川でおこなわれる世界選手権は、個性的なレースになりそうです。

 大会初日は南東の弱い風で2レースおこなわれました。上記のレース海面の特長から非常に安定させて走らせるのが難しく、トップグループの選手も凹凸の目立つ内容となっていました。日本チームは、土居/今村22位、吉田/吉岡12位、山口/畑山30位に。

 本大会の出場艇数は男子42艇、女子39艇。世界選手権にしては少ない参加艇のため、フリート分けはおこなわれず、同一フリートのままオープニングシリーズを戦い、最終日(27日)には上位10艇によるメダルレースがおこなわれます。

 23日大会2日目も昼頃風が弱いことが予想されるため、スタート時刻が14時に変更されます。

◎ARGENTINA 470 Championships
http://2016worlds.470.org/

アルゼンチン470級世界選手権 初日成績
男子 参加42艇
1. NZL Paul Snow-Hansen / Daniel Willcox 2p
2. CRO Sime Fantela / Igor Marenic 11p
3. ITA Gabrio Zandona / Andrea Trani 13p
4. ESP Onan Barreiros Rodriguez / Juan Curbelo Cabrera 13p
5 SWE Anton Dahlberg / Fredrik Bergstrom 15p
6. FRA Sofian Bouvet / Jeremie Mion Mion 17p
22. 土居一斗/今村公彦 39p

女子 参加39艇
1. USA Anne Haeger / Briana Provancha 5p
2. CHN Xiaoli Wang / Lizhu Huang 6p
3. USA Sydney Bolger / Carly Shevit 12p
4. NED Afrodite Zegers-Kyranakou / Anneloes Van Veen 14p
5. BRA Fernanda Oliveira / Ana Luiza Barbachan 14p
6. SUI Linda Fahrni / Maja Siegenthaler 14p
12. 吉田 愛/吉岡美帆 29p
30. 山口祥世/畑山絵里 63p

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朝のコーチミーティングの様子。日差しを避ければ快適に過ごせます。photo by Junichi Hirai

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1レース目はペナルティターンもあり失速。2レース目は7位で総合22位の土居/今村。photo by Junichi Hirai

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第2レースで風下ピンエンドから飛び出した吉田/吉岡は好ポジションをキープ。photo by Junichi Hirai

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前週の南米選手権でダブルスコアの差をつけて優勝したフランス女子。ワールドでもそのスピードを見せるでしょうか?photo by Junichi Hirai

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(なんと)1-1位で首位に立ったニュージーランド男子。photo by Junichi Hirai

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1月ブラジル合宿を経てワールドへ挑む土居/今村。五輪本番までリオトレーニングが中心になります。photo by Junichi Hirai

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狭い水路とウイードを避けて曳航して出艇します。photo by Junichi Hirai

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2レース目の順位後退が悔やまれる吉田/吉岡。現在12位。photo by Junichi Hirai

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東京五輪を視野に活動を続けるノエビアチーム。海外遠征2年目となる今年は成長の年です。photo by Junichi Hirai

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7連覇が掛かるマット・ベルチャー/ウィル・ライアン。「きょうは後スタートだから気が楽だよ」と言っていたマットですが、成績を取れず散々な初日となりました。photo by Junichi Hirai

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12月はリオ、1月は微軽風対策を目的に広島でトレーニングしていた吉田/吉岡。photo by Junichi Hirai


世界選手権初日ダイジェスト映像。制作:デイリーセーリング

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