連載第3回 空飛ぶ日記「海に出たいのに出られない」
2月に入り寒い毎日が続いています。しかし、バルクヘッドマガジン編集長は、真冬なのに寒くありません。冷たいのはスロープから海へ踏み出す数歩だけ。あとは、ほとんど沈起こししているのですから熱い熱い。身体はボロボロです。(BHM編集部)
平日コソ練している編集長です。沈してばかりですが、たまに飛べちゃったりするもんだから止められません。photo by Junichi Hirai
初フライト以来、自分のなかで気持ちに変化を感じています。それは、早く上手くなりたい、ということ。翌日のセーリングを考えると夜眠れなくなるんです。こんな気持ちは、、、記憶にありませんよ。小学校の遠足以来でしょうか。
しかし、海に出たくても出られないのがモスです。セーリングできる風のレンジが一般的なディンギーよりも狭く、強風は技量がないとダメ。つまり、編集長にはまだ力不足です。そして、風が弱いとこれまた最悪で、地獄を味わうことになります。
ほっそいラダーは舵の役目を果たさず、ガシガシこいでも効き目ゼロ。オーバーヒールさせようにも、反対側のウイング(トランポリン)に水をすくってしまい進まず。ロッキングすると船は超アンバランスになりふらふらドタバタ。ひとり途方に暮れることになります。
特に葉山港の防波堤が最悪で、ここのブランケに捕まると身動きが取れなくなります。防波堤で暇してるおっちゃんの餌食となり、高台から「おい、おめー、どうやって進むんだべ?」という奇異の視線を受けることになります。こっちは何しても動かないんだっつーの。
飛べないのなら、海に出てもそれほど意味はありません。モス野郎どもが、風を「飛べるか、飛べないか」で判断する理由がよく分かりました。飛べない風で海に出てもつまらないし、つらいだけなのです。
ハーバーへ行っても海に出られないこともあるし、編集長の場合、出ても1時間すれば(疲れて)帰港する羽目になります。それでも、ちょっとの時間でもフォイリングしたいと思うわけです。ソフトバンク・チームジャパンの吉田雄悟選手が言っていました。「練習量が上達させるのだ」と。
きょうも仕事をしながら、気象情報を何度もチェック。日本のどこかに、毎日12ノット程度、定期的に吹いているフラットな場所はないでしょうか。まったく贅沢なセーリングだと思います。
1人で海に出るのが怖いからプリペイド防水携帯を買ったら、(ジップロックに入れてたのに)動かなくなりました。ショップに持って行ったら、店員に「これはウォータープルーフですからねぇ。水につけたりしないで下さい」と言われました。ウォータープルーフって防水ってことじゃないの? 無駄金使ったぜ。photo by Junichi Hirai
話は変わりますが、バルクヘッドマガジンのインスタグラムが始まりましたよ。「1日1海」を目標に、その日に撮影した身近な海の写真をアップしています。おたのしみに!
https://www.instagram.com/bulkhead.jp/
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