マレーシア・ランカウイ島で開幕。ISAFユースワールド・プレビュー
12月29日からマレーシア・ランカウイ島で「第45回2015ISAFユースセーリングワールド」が開催されます。1971年スウェーデンで始まったISAFユースワールドは、19歳以下によるユース世代の世界大会です。ワールドセーリング(旧ISAF)は「オリンピックへ続くステージ」としてISAFユースワールドを位置づけていて、2015年大会は76カ国、425選手が集まりました。(BHM編集部)
29日から始まるISAFユースワールドに出場する日本チームです。photo by Christophe Launay
これまで45回開催された大会歴史の中で、いまも世界で活躍するトップセーラーたちが出場しています。49er級のネイサン・アウタリッジ、レーザー・スター級のロバート・シェイド、レーザー・フィン級のベン・エインズリーといった金メダリストをはじめ、(アメリカズカップ)ソフトバンクチームジャパン、スキッパーのディーン・バーカーもISAFユースワールド経験者です。
採用される艇種は、レーザーラジアル級男女、420級男女、RS:X級男女、29er級男女、SL16級(カタマラン)。本大会に出場する日本チームは、次の通りです。昨年、ポルトガルで開催されたISAFユースワールドでは、420級で小泉維吹/松尾虎太郎(山口県光高)が銅メダルを獲得しました。今年のインターハイ、国体を制した松尾はスキッパーに転向して挑みます。
◎2015年ISAFユースワールド出場 日本選手
RS:X級男子:池田健星
RS:X級女子:渡辺純菜
420級男子:松尾虎太郎/三浦 匠
420級女子:伊神麻衣/桑野絵里佳
レーザーラジアル級男子:西尾勇輝
レーザーラジアル級女子:菅沼汐音
29er級男子:矢野伸一郎/藤木一誓
29er級女子:辻アンナ/竹本珠里亜
ISAFユースワールドでは、全種目に設定されたポイントで競われるネーションズ・トロフィー(国別団体戦)が設けられています。編集部はこの部分にも注目していて、各国ユースの現状を計る目安にしています。
ネーションズ・トロフィーの過去成績を振り返るとフランスが圧倒的な好成績を残していて、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドと続きます。オリンピック本番と似たような結果になっているのが分かるでしょう。
五輪でメダルを取る国はユースにも力を入れ、結果を残しています。この大会で上位に入る選手(国)が、東京五輪、またその次の五輪へ挑戦し、メダルを取る可能性があるとするならば、ISAFユースワールドの結果を重要視してしかるべきでしょう。
またアジアでは、シンガポールが別格の好成績を残しています。昨年の結果は、中国、香港、マレーシアは、日本よりも上位に位置しました。いま日本でも、ユース種目やスキフ、マルチハル種目に力を入れる流れにありますが、アジアのなかで遅れをとっている現状は否定できません。
ISAFユースワールドは1月3日まで開催されます。日本選手、がんばれ!
◎2015 Youth Sailing World Championships
http://www.isafyouthworlds.com/
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